剪定、植え替え、病害虫防除など、ばら苗の育てかたや、管理のやり方です。
目配り、気配りが大事になってくる時期です。
春の心地よい気温に、バラもぐんぐん成長しその様子を観察しているととても楽しいものですよね。
その一方で、人にもバラにも心地よい気候というのは、虫にとっても活動しやすい時期になります。また、バラにとっては木を作る大切な時期になりますので、病気が蔓延し致命的なダメージから守ることも大切です。
花が咲いている時期だけではなく、今の時期から「虫がついていないかな?」「病気になっていないかな?」と気配りをしていれば、早期に虫や病気を発見できます。そうしたら、すぐに対応を。例えば蛾や蝶が葉に卵を産む。葉の様子がおかしいと気づく。裏をみたら卵でいっぱい。それに気付けるかどうかです。もし気づくことができたらその葉だけとってしまえば良い。あるいは、その部分だけ殺虫剤をシュッとかける。そうすれば被害は小さくてすみます。これに気づかずに放置してしまうと、あっという間に被害が拡大し大事になってしまいます。
花が咲く時期だけではなく、日頃からの目配り、早期発見、初期対応が特に大切になる季節です。
人にとっても新鮮な野菜は美味しいものですね。
アブラムシもその新鮮でやわらかい芽を狙って、どこからともなくやってきます。きっと食べやすくて美味しいのでしょう。
粘着くんのデンプン質や、ベニカナチュラルスプレーの水あめなどで物理的に気門を塞いで殺虫するのが効果的です。
また、発生する前に予防で撒いておく粒剤もあります。例えば住友化学園芸さんのベニカXガード粒剤。こちらは、当園でも効果を実感しているスタッフも多く好評です。ただし、量は守って下さい。薬なので過ぎてしまうと木がおかしくなってしまいます。適量にしてください。
詳しくはこちらのブログ せっかくの蕾や新芽が!バラゾウムシによる被害と予防・対策 をご覧ください。
待望の蕾や新芽を傷つけ、産卵し折ってしまいます。蔓延すると、「一度も花を見ていない、おかしいな」という事態にもなってしまいます。なんと、死んだふりもするというから困ったものです。ぜひご紹介したブログをご参照下さい。
とくに雨の時期に多く出るものです。自然界にある菌ですので、完璧に予防するのは難しく、つくものだと思って下さい。「黒点病がついてしまった、もうだめだ」と嘆く必要はありませんが、春~夏の終わりまでは被害の拡大を早期に抑えることが肝心です。
春は存分に光合成をして木を作っていく時期です。黒点病にかかった葉はやがて黄色くなり、その葉が落ちていきます。光合成をする大切な葉がなくなると、当然バラは元気がなくなります。
一方で、気温が下がった秋~冬につく黒点病はだんだんと休眠期に向かうこともあり、防除に必死になることはありません。(もちろん、ある程度は消毒はして下さい。)
1年の中でもそんなに気にしなくて良い時期(秋)、早期発見して拡大を抑えることに注力する時期(今)と、バラ栽培にはメリハリがあることを知っておいてください。
【予防薬】
ダコニール1000
ベンレート水和剤
サプロール乳剤
など
乾燥した時期に空気感染するのがうどんこ病です。とくに、しおれたりしてバラが弱まるとにつきやすくなるように思います。葉が粉をふいたように白く、縮れてしまい見た目も悪くなります。こちらも早期発見、初期対応をし、被害を拡大させないようにしましょう。
葉裏から感染しますので、葉裏を洗うように薬剤を散布します。
【予防薬】
ダコニール1000トリフミン水和剤
粘着くん液剤など
この時期(だけではありませんが)、薬剤散布する際は特に濃度に注意してください。すでに出来上がっている市販のスプレーを用量を守って撒く場合でしたらあまり問題ないと思いますが、ご自分で混合して薬液を作る場合、濃くならないよう気を付けましょう。
まだ蕾が出来る前の時期でしたら、散布する量もそんなに多くないはずです。少ない薬液を作る場合、混ぜる薬はうっかり濃くなりがちです。濃すぎた場合、柔らかい新芽には薬害が出る可能性もありますので注意してください。
農業では「水やり三年」という言葉があります。簡単そうに思える水やりも、実はとても奥が深く、植物にとって良い塩梅であげられるようになるには3年ほどの経験が必要だという意味です。
バラの鉢栽培で一番肝心なことは、水をあげる「タイミング」です。バラが水を欲しいなと思っているときにたっぷりあげること。人間だって運動したあとの水分はとても美味しいですよね。そのときまで待ってあげるのが重要です。
そのサインは土の渇き具合。土がさらさらになってきたときに、鉢の底から水が出るくらいにたっぷりあげてください。そこまで待てるかどうかが肝心です。人間の都合で、土が乾いていない、バラが水を欲しがっていないのにあげてしまうことが続くと、根腐れに繋がります。
お客様から「バラが元気がない」とご相談を受けることもありますが、よくよくお話を聞くと土の乾きを見ずに定期的(たとえば毎日必ず朝夕など)にあげていることがあります。水をやりすぎて枯れてしまうことは、初心者さんが陥りやすいポイントです。
土が乾く間隔は、その時々の天気、気温、バラの大きさ、元気さ、置いてある環境によって千差万別です。だからこそ、よく観察しバラの顔色を伺って、一番欲しがっていそうなタイミングでたっぷりの水をあげて下さい。そこまで待てるかどうかが、園芸上手になるかどうかの分かれ目です。
詳しくは動画で解説しておりますのでご覧下さいませ。
バラの水やり バラ50年プロの生産農家より
一番花に向かってぐんぐん伸びるこの時期、注意して観察して正しい対処をしてあげれば、バラ栽培は楽しめます。バラが成長するのを正しく手伝ってあげれば、そのお礼に良い花が咲いてくれます。ぜひ頑張って下さい。
★まず、「新苗」と「大苗」の違いを知りましょう!
【ブログ記事】新苗とは大苗とは…
★つるバラについての注意!
バラのグループの中でも、ぐんぐん伸びるつるバラを検討する場合は、ご自宅のスペースの規模にあった品種を選びましょう。商品の紹介ページにある「樹高」や花の大きさを参考にしてください。
どれくらいのスケールで這わせたいのか、たとえば1mほどの小さめのオベリスクなのか、それとも3mも4mも伸ばして家の高さまで、またはフェンスに長く這わせたいのか。
「つるバラ」と一口に言っても、つるバラの中にも比較的小ぶりなものから巨大化するものまで様々です。小さめのオベリスクに巨大化するつるバラは、枝が太く硬くなりすぎてしまいうまく曲げられません。逆に大きな壁に小ぶりのつるバラでは、長さが足りないかもしれません。
まずはご自宅でどんな風につるバラを楽しみたいか、スペースはどれくらいかを決めた上で品種を選ぶと良いでしょう。
大原則は「土の表面が乾いたら鉢底から水が出るくらいたっぷりあげる」です。
【YouTube動画】バラの水やり バラ50年プロの生産農家より
★肥料をあげる
【ブログ記事】肥料のあげ方の基本
★消毒をする 病気や虫の対策
【ブログ記事】噴霧器のいろいろと薬剤散布 初心者さんへプロが教える消毒の仕方
★バラの病害虫について知る
【ブログ記事】バラの病害虫と対策
★新苗は「鉢増し」をしましょう。
【Youtube動画】バラの新苗の植え替え 一番花が終わった後
★春に購入した「四季咲きの大苗」は、花後に剪定しましょう。
【ブログ記事】大苗四季咲・花が咲き終わったあと、どこで切りますか? 剪定
★お庭に植える場合はこちら
【ブログ記事】篠宮バラ園でお買い上げいただいたバラの、お庭への植え付け時期について
【Youtube動画】バラの地植えの方法の基本 培養土を使う、自分でブレンドする
【ブログ記事】夏に行うこと・注意すること
【ブログ記事】冬に行うこと・注意すること
【ブログ記事】春が近づきあたたかくなって、芽が少し伸び始めたころに行うこと
【Youtube動画】【4月の管理】葉が開き、一番花までの注意点(伸びる時期)
その他随時更新予定です!
A.
3月に入ると新芽も伸び出し、いよいよシーズン到来となります。
令和はじめての春の今期も、暖かな日が続きバラも陽気に誘われ新芽も膨らんできました。
バラを育てている方にとっては待ち遠しい時期、又、期待と不安を抱えた時期でもあります。
これから5月の一番花を咲かせるために、していかなければ事柄をお伝えします。
そのなかでも2020年のポイントは早め早めの対処です。今年は暖冬により新芽の成長が例年になく早くなっています。
それに伴い病害虫の発生も早まりますので注意が必要です。とくに下記に記載しますバラゾウムシは要注意です。いつも以上によく観察し、少しでも食害の症状が現れたら、晴天のとき、株全体に殺虫剤を散布してあげましょう!
神経を使う時期ではありますが、肩の力を抜いて、ぜひ楽しんでお世話をしてあげてください。
鉢栽培は、土の表面が乾いたらたっぷり水遣りをしましょう。
また、お庭の地植えなどの露地栽培は、もし雨が少ない場合は週に1度程度十分に灌水してあげましょう。
カミキリムシの幼虫、テッポウムシ。
年数を経た株は特に注意が必要です。放っておくと枯らす原因にもなります。
株元にテッポウ虫の食べかすの木くずが無いか確認します。もし見かけたら中に虫が居るという証拠ですので排出された穴を探します。必ず近くに有りますので針金などを用いて取るといいと思います。
穴が確認できたら一般的な殺虫剤などを注入してビニールなどで蓋をします。
幼虫
成虫
5月の開花に向けて軽く適量の追肥を行います。
撒き方は、特に気にしなくて大丈夫です。
参考記事:肥料のあげ方の基本
3月、「3~5㎝に伸びた新芽」のころよりアブラムシ、バラゾウムシなどの害虫が新芽に付き始めますので殺虫剤の薬剤散布を行います。殺虫剤は虫が居たら行います。
バラゾウムシ
4月に入りましたらウドンコ病や黒点病などが付きやすい時期となりますので症状が見られなくても予防の意味で週に一度程度、殺菌剤の散布を行います。
季節により多少注意する点はありますが、追肥、除草、水の管理、薬剤散布など、これらの作業を年間を通して行います。
より詳しくは、バラの病害虫と対策 をご参照ください。
「鉢からバラを抜いて土を入れ替えるなんて怖くてできないよ」
「植え替えた後の古い土の処理、困るなぁ」
「植え替えってしたほうが良いらしいけれど、面倒だしまた来年でいいか」
全て、筆者がかつて思っていたことです。
そして当時育てていたバラ1株を弱らせてしまいました……
なぜ冬の植え替えは必要なのでしょうか?
植え替えには、大きな目的が2つあります。
☆新しい土に入れ替える
植え替えは、『植え替え』よりも『土替え』の側面の方が大きいかもしれません。
培養土には、バラの成長に必要なさまざまな栄養がたくさん含まれています。その中には元々土に含まれていて、肥料ではまかなえないものもあります。
1年間バラが使ってきた土にはその栄養が残っていません。
新しい土に入れ替えることによって、肥料だけではまかなえない栄養を補充することができます。
☆根を整理する
植物は細根から養分や水を吸収するため、元気なバラは細根をたくさん伸ばします。
しかし、細根が多くなりすぎると根がぎゅうぎゅうに詰まってしまい、水はけが悪くなって根腐れを起こしたり、根からの吸収能力が落ちて株の元気がなくなってしまったりします。
また、根が増えすぎると鉢の中の土が追いやられ流出し、量が減ってしまいます。
そのため、増えすぎた細根を減らしてあげる必要があるのです。いわば、根のメンテナンスですね。
大仕事で面倒に感じる方もいらっしゃるとは思いますが、バラのために是非、冬の植え替えは行いましょう。
当園で販売している7号鉢の苗を例に、植え替え方法の基本についてご紹介します。
~植え替え・基本の流れ~
①剪定
②土を落とす
③根を整理する
④鉢に植える
⑤水をあげる
⑥防寒
まずは剪定をしましょう。
冬のやるべきことの中の一つに冬剪定は含まれていますが、枝が伸びたままでは植え替え作業の邪魔になるかと思いますので、先に剪定はしておきましょう。
また、植え替えによって根に多少なりともダメージを与えてしまいますので、どちらにせよ剪定は必要になります。
四季咲き鉢植えの冬剪定については、動画で解説しています。
鉢からバラを抜き取り、根がたくさん抱いている土を落とします。
鉢から抜き取りづらい時には、ゴムハンマー等で鉢のふちに衝撃を与えるとはずれやすいです。
土を落とす際、熊手などの道具で掻いても良いですが、意図せずに根を大きく傷つけてしまう恐れがあります。
可能であれば、ホースや散水シャワーの水圧で土を洗い流すと、根を傷つけずに土を落とすことができます。
また、土を落とすといっても全ての土をきれいに落とす必要はありません。多少残っていても構いません。
ある程度土が落ちたら、増えすぎた細根を取り除いていきます。梳いていくイメージで、手や熊手等で余分な細根を取っていきます。
細根を取っていくと、内側の土が出てきます。洗い流しながら根を整理しましょう。
少し取りすぎかな?と思っても、ほぼなくなってしまうようでなければ大丈夫です。生育期になれば、細根は再び増えていきます。
土を入れたら、たっぷり水をあげます。 鉢底から水が出るまで、しっかり水をあげましょう。 そのあとの水やりは冬の間でも変わらずに、土が乾いたらあげてください。
鉢は冬の寒さを側面からも受けるので、地植えに比べて根が寒さに晒されやすいです。
よほど寒さの厳しい地域でなければ、鉢の芯まで凍ることはめったにないですが、念のためにでも寒さ対策をしましょう。
バラの寒さ対策について、こちらの動画で詳しく解説しています。
おおまかな流れは基本の方法と同じです。
しかし、基本で紹介した方法では7号鉢でしたので、ひと周り大きな8号鉢に変えて植え替えしましたが、
やや大きめの鉢の場合は、これ以上鉢を大きくしても仕方ないので、今までの鉢もしくは同サイズの鉢に植え替えます。
また、こちらも土は全部落とさなくても構いません。全体の3分の2程度でOKです。
7号鉢の場合と同じく、細根が多い場所は減らしてあげましょう。
持ち上げられないほどのとても大きな鉢やプランター、どこかに誘引している鉢のつるバラ等の場合、鉢から株を抜くことはほぼ不可能です。
無理に抜く必要もありません。無理に抜くと木を傷めてしまう恐れがあります。
そんな大きな鉢の場合は、表面の取れそうな土を取り除いて、その分新しい土を入れてあげましょう。
それだけでも新しい土の栄養を得られるのでバラのためになります。
植え替える時に株を鉢から取り外すことで、普段見られない場所や見づらい場所が見やすくなります。
その時にぜひ確認しておきたいのが、害虫がいるかどうかです。
☆コガネムシ類の幼虫
Q. 休眠期とは言いますが、寒くなったのに葉も花もまだついています。葉が落ちるまで植え替えはしない方が良いですか?
A. 葉や花がついているかどうかはあまり関係ありません。寒くなっていれば植え替えして大丈夫です。暖かくなる3月にはもうバラが活発に生育しはじめるため、12~2月の間に植え替えは済ませましょう。
Q. 植え替えと鉢増しは同じですか?
A. 違います。 鉢増しは根を崩さずにひと回り大きい鉢に移すことを指します。土は元の鉢のものをそのまま使い、足りない分は新しい土を足します。植え替えは根を崩し、土を入れ替えて植え替えます。
Q. 細根と一緒に、古くてかたい根も切っていいですか?
A. 切らなくていいです。むしろ、なるべく切らないでください。古い根はそう増えません。細根を減らすのは、増えすぎて詰まってしまうからなので、古い根まで切る必要はありません。また、古い根は先端に細根をつけて吸水するので、切ってしまうと根としての能力が損なわれてしまいます。長くなりすぎて鉢に収まらない場合は仕方ないですが、なるべく切らないようにしましょう。
Q. これから株を大きくしたいので、今のうちに7号鉢からとても大きい鉢に植え替えしてもいいですか?
A. オススメできません。 出来る限り、今の株の大きさに合った鉢に植え替えてあげましょう。株に合わない大きい鉢に植えてしまうと、土に対して根が少ないため吸水が追いつかずに根腐れを起こす場合があります。将来的に大きな鉢に植えたい場合には、株の生長に合わせて毎年少しずつ鉢を大きくしていきましょう。
12月に入り、気温も大分下がってきました。
この時期から、おおよそ2月末までの3か月間は、一般的に(休眠期)と言われるバラにとっては過酷な季節に当たります。
休眠とは、温度が下がる事によって自分の身を守ろうとする行為を言います。寒さにじっと耐え、来る春に備える大切な時期でもあります。
バラの管理も、活発に成長していた温かい時期と異なり、活動休止のこの(期間内)にしておけば良い作業と思って頂ければ良いと思います。
※まだ暖かい場合やお住いの地域により、秋のお手入れもご参考にしてください。
秋のお世話
10月の秋の花を楽しんだ後に剪定をしますが、現代では暖冬のせいか12月になっても花を咲かせ、楽しませてくれる場合もあります。
花を咲かせるということは、休眠に至っていないということです。その場合、カレンダー上では12月でも、(本来は休眠期に行う)深く切り詰める本剪定は無理にしなくてOKです。最終的には2月末までに行えば良い作業です。
剪定の方法は四季咲き、ツルバラなどの系統別の特性をいかした作業がそれぞれ必要ですので、それに従ってください。
(1)四季咲き鉢植えの剪定
★ポイント★
・株全体のバランスを考える
・勢いの良い枝から剪定する
・芽の位置を把握する
(2)四季咲き地植えの剪定
00:00剪定スタート
9:20去年切ったところとは…
10:22形を保つ大事さ
21:27シュートの剪定
26:50決まった形はありません
29:18気を付けること
30:43三月でも剪定していい?
33:14肥料について
(3)つるバラの剪定
00:00はじめに
04:15剪定道具の紹介
06:53株元から枯れ枝を剪定
07:53いる枝、いらない枝の選別
09:20若い株の場合は…
10:40枝を減らす
12:26脇枝を少し残す
18:47隣の株へ移動
21:50枯れ枝と元気な茶色い枝との見分け方
25:20上部で気を付けること
26:19枝数、風通し、花数
27:08外芽、内芽
29:25まとめ
30:39花数を増やすコツ
32:19下にも咲かせるコツ
33:36四季咲きとの違い
水平に誘引よりも、下の方へ空いているところへ誘引するのがたくさん花を咲かせるコツです。
00:00つるバラの誘引
13:45テッポウムシに気を付けよう
16:10使っている紐は?
18:58毎年誘引しなおすの?
21:11新苗の誘引は?
23:46冬以外も誘引して良いの?
26:28老化した株からシュートを出すには?
29:33小さめのアーチに誘引できないのですが
33:10新しいシュートを出すには
35:33最後に
鉢栽培をしている場合、土をごそっと入れ替える植え替え。1~2年に一度はこの休眠期に必ず行いましょう。
限られた狭い鉢という環境の中で生育しているので、植え替えは大切な作業になります。
市販の用土か、ご自分で正しく配合した用土で植えます。植え替え後は凍らないように寒さ対策を必ずして下さい。
冬に新しい土に入れ替えておくことで春にしっかりとした根を張ってくれます。植え替えをしないと枯れるというわけではありませんが、春に元気な花を見るための年に一度のとても大切な作業です。
また、植え替え作業はコガネムシやカイガラムシ、アブラムシなどの病害虫がいないかチェックが出来るタイミングでもあります。
※植え替えには当園のオリジナル培養土がおすすめです。
※より詳しくは ブログ記事プロが教える冬の植え替えの基本(鉢づくり)をご覧ください。
こちらの動画でも手順を細かく解説しています。
00:00基本の植え替え(7~8号鉢ぐらい)
26:06やや大きめのサイズの鉢の植え替え
42:36特大サイズ(動かせないような鉢、プランター、誘引しているつるバラの鉢等)の場合
46:00気を付ける虫
49:00終わりに
特に根が凍らないように注意をしてあげます。
幹の部分は比較的寒さに強いのですが、根を凍らせると死に至らしめます。人で言えば心臓に当たる部分ですので特に気を付けます。対策としては、夜にビニールや布などで包んであげると効果的です。
※より詳しくは ブログ記事バラの寒さ対策をご覧ください。
動画でもご説明しましたので合わせてご覧ください。
路地植えのバラは特に必要ないです。 鉢植えのバラはいつものように、表面が乾いたらあげてください。ただ、春夏秋に比べ、水をあげる回数は大幅に少なくなります。
追肥は休眠期間内に一度ほど適量を置き肥して下さい。
バラが元気に生育する時期に悪さをした病害虫も来春に向けて、また、新たな子孫繁栄の為に生き延びようと涙ながらの努力をしています。
主に、葉ダニ、テッポウ虫、コガネムシの幼虫などしっかりと対処しておくことが大切です。
気温が0度を下回ると葉の裏に寄生していたダニは越冬のために、株元に降りてきて温かい表皮の内側に集まり集団で冬を越します。対策として、この時にハブラシなどで古くなった角質層を剥ぎ、赤く色づいたダニを退治して上げると有効です。
カミキリムシの幼虫とも呼ばれます。夏にバラの幹に卵を産み付け孵化した後、幹や根を食害して成長し主に年数を経たバラに大きな被害をもたらします。
対策として、12月~2月の休眠期に株元に食害された跡(木くず)が有るか無いか確認します。
無ければ問題なし、もし有るようならば必ず排泄した穴がありますので発見し、スミチオンなどの殺虫剤を穴に注入します。
コガネムシも夏に産卵し秋に被害をもたらします、特に鉢栽培などで急に生育が悪くなったような時は要注意です、鉢から株を抜いてみると沢山のコガネムシの幼虫がいて、根が食い荒らされています。
こうならないように定期的に薬剤散布を行ったり、鉢から抜いて芽の確認も必要です。
※より詳しくは ブログ記事 コガネムシ類による症状と予防・対策をご覧ください。
葉が落ちて枝が見えてきた今の時期の手入れが適しています。ブラシでこすったり、洗車用の高圧洗浄で飛ばすのがおすすめです。
※より詳しくは ブログ記事 カイガラムシの予防・対策をご覧ください。
秋に黒点病などに罹った枯葉は拾い集めて処分します、圃場全体の薬剤散布もお勧めです。
近年、あたたかい冬が増えています。
そのためお客様より「冬剪定をしたあとすぐに緑の新芽が伸びてきた。これって大丈夫なの?」とご質問をいただきました。
たしかに冬は休眠期で落葉するものですが、あたたかくて休眠に入らなかったとしてもそれはそれでその環境に応じて植物は一生懸命生きています(根が活動している)ので、気にされなくて大丈夫です。ましてや、ついている葉を無理に落とす必要もありません。
伸びたら伸びたで自然なので心配しなくて大丈夫です。たとえ1月2月に新芽が出てきて霜がついたとしても、株自体が枯れることはありません。2月いっぱいに春に向けての本剪定を行えばOKです。
よくいただく質問に、「本来冬は葉が落ちるはずですが、まだ葉がついている。葉を落とした方がよいのか?」というものがありますが、これは落とさなくて良いです。自然の木々を思い出していただければおわかりいただけると思います。詳しくは動画でお話しましたのでご覧ください。