バラ種苗会社、メイアンの代表とされるパパメイアンは、これまで16品種のみ選ばれている「栄誉の殿堂入り」を果たしました。
ダマスクモダンの濃厚な香り高さでも知られ、ベルベットの光沢と黒紅の深みを合わせ持った、まさに黒バラの名花です。
ハイブリッド・ティ系統ですので、花壇または鉢植えに適しますが、一般的な木立ち性バラ品種の中でも、どちらかと言うと成長速度は遅いほうです。
水やりは、土がある程度乾燥した段階で鉢底からたっぷり流れるくらいに与えます。一般的な生育環境を整えるとともに、特にうどんこ病や黒点病に対する予防に務めたいですね!
咲いた花をそのまま放置すると花の部分が結実してバラの実(ローズヒップ)が出来ます。ローズヒップは多量のエネルギーを費やしてしまうため、剪定が必要となります。また、次の開花に向けての樹性を整える意味でも剪定は必要となります。「五枚葉」にとらわれる事なく必要最小限の葉を残すとよいでしょう。
他のバラにも言えることですが、特に弱いと言う事ではありませんが、うどんこ病にはかかりやすいように思います。
他の黒赤のオクラホマなどと同様、葉表が照葉ではない品種は胞子が着床しやすいのも一因かと思われます。
バラの生育に適した環境を整えること。また、すべてのバラに言える事ですが病害虫の発生時期は決まっているので早めの予防対策をすることが、重要となります。
黒点病
うどんこ病への薬剤:ダコニール1000/サプロール/ダイセン等
アブラムシ・コガネムシ他への薬剤:マラリン乳剤/スミチオン乳剤/フェニックス 等
ダニ剤:コロマイト/オサダン/エコピタ 等
香りでバラを選ぶなら外せない品種です。
何百種類もあるといわれるバラの香りの成分のうち、人に「良い香り」という印象を与える香りの成分は主に4種類(フェニルエタノール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール)。パパメイアンはその4種類を含んでいるため、とても魅力的な香りがします。