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ハイブリッド・ムスク H.Musk Rose

花形は小型から中型の一重から花弁の多い八重まであり、春には溢れるばかりに大量の花をつけ、よく返り咲きます。香りのよいムスクローズ系を交配親に持つため、多くは甘いムスクの香りがします。
多くはトゲが少なく、ノイバラのように強健で生育旺盛で育てやすく、小型のつるやシュラブとして、また伸びる品種はボーダーのようにも扱えます。
この系統は20世紀のはじめ頃、すでに大輪のハイブリッドティーが主流の時代に、イギリスのペンバートンが生み出しました。彼は牧師でもあり品評会に出すようなバラ育成家でもありました。ある時祖母の育てていたバラたちを懐かしみ「祖母のバラ」として出展したところ、多くの人の注目を集めました。それを機に、さらに長く咲き育てやすいバラを目指して育種を始めたのです。家族とともに幸せな子供時代を思わせるバラを。ペンバートンはこの系統をハイブリッドムスクと名付けました。その後も後継者のベントール夫妻らに引き継がれたくさんの品種が生まれています。
コーネリア、フェリシア、プロスペリティ、バレリーナなどが有名ですが、ペネロープ、クリュテムネストラ、高芯に咲き始めるブルーム フィールド アバンダンスなど育てやすい魅力的な品種がたくさんあります。

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