4月上旬~中旬、新芽がほどよく伸びてそろそろ蕾が付いてくるかな?という頃にバラゾウムシはやってきます。
バラゾウムシが狙うのは、新芽や蕾などの若くて柔らかいところです。
バラゾウムシは新芽や蕾に産卵すると首の部分を傷付け、折ってしまいます。また、産卵していなくても、バラの至る所を傷付けることもあります。
傷付けられた新芽はチリチリに枯れてしまいます。
枯れてしまいますので、その新芽が伸びることも、蕾が開くこともありません。
また、株の勢いが控えめで、伸びてくる新芽や蕾が少ない場合、新芽が出る度にバラゾウムシにやられてしまい、一度も花を見ることなくシーズンを終えてしまう場合もあるでしょう。
○薬剤散布
4月中旬より週に1,2回、殺虫剤を散布することをオススメします。
この殺虫剤散布は、バラに止まっているバラゾウムシに直接吹きかけることが目的です。
バラゾウムシは3mm程度と小さく、ひとつひとつ見つけて捕まえるのは苦労するでしょう。
ですので、定期的に薬剤散布することでなるべく被害を少なくしていきます。
薬剤散布する時は、虫のいるところだけでなく、上からも下からも全面に散布しましょう。
オルトラン粒剤のような、粒剤を土に撒く浸透移行性の薬剤は、植物体が虫にかじられることで効果を発揮するため、傷付けられなくする効果はあまり期待できません。
特に有効な薬剤:スミチオン、マラソン、ベニカR乳剤
おすすめの場合:バラの株数が多い、虫を見たり見分けたりしたくない、大雑把に済ませたい
薬剤散布については噴霧器のいろいろと薬剤散布 初心者さんへプロが教える消毒の仕方でより詳しく解説しております。
○捕獲
捕獲する場合、叩いて落とす方法がもっとも簡単かつ効率的です。
方法は簡単、バラの枝を叩いて揺らすだけです。
ですが、ただ揺らして落とすだけで地面に放っておいては、すぐにバラゾウムシはバラに戻ってしまいます。
ちゃんと捕獲するために、叩く前にあらかじめバラの真下に布やビニールシートを敷いておくか、大きな株でしたら開いた傘を下に向けて、叩く枝の下に差し込む等して、落ちる虫をキャッチできるようにしておきましょう。
持ち上げられる鉢植えでしたら、ビニールシート等の上で鉢を傾けて枝を叩くこともできますね。
この方法は「ビーティング法」といって、昆虫採集でよく使われる方法でもあります。
叩き方には少しコツがあります。
ゆさゆさと揺らすのではなく、バンバンと衝撃を与えることを意識して叩くのです。ゆさゆさ揺さぶってしまうと、そよ風で枝葉が揺れているのと変わらず、虫はしがみついたままです。
ですので、手よりも棒で叩くと衝撃を与えやすいですが、強く叩きすぎて枝を折ったり株を傷付けたりしないようにだけは要注意です!
また、揺らし方を失敗すると飛んで逃げられることもあります。
しかし飛んで逃げられても、そのバラからは去るので良いとも考えられます。物事は考え方次第ですね。
バラゾウムシを含む一部の昆虫たちは、突然の衝撃を感じるといわゆる“死んだふり”をします。
バラゾウムシは体長3mmほどの小さな甲虫です。
体は固く、象の鼻のように長い口吻(口)を持っています。
4~9月頃に出現します。
バラゾウムシと呼ばれているものは基本的にクロケシツブチョッキリというゾウムシの仲間です。
(多くのWebサイトでは、バラゾウムシ=クロケシツブチョッキリと解説していますが、似たような見た目で同じ環境に生息し、同じようにバラを害する違う種類のチョッキリもいるのでそれらの種もまとめてバラゾウムシと総称している可能性があります。)
バラゾウムシのメス成虫は新芽や蕾に産卵すると、その根元を象の鼻のように長い口吻で齧り、傷付けて折ってしまいます。
折れた新芽は枯れてしまいますが、その中で卵が孵り、生まれた幼虫はその枯れた新芽や蕾を食べて成長します。つまり幼虫は生の葉は食べないのです。
折れて枯れた新芽はそのうち地面に落ちます。枯れた新芽を食べて成長しきった幼虫は、土の中に潜り蛹になります。そして蛹から成虫に羽化したバラゾウムシは土から出ると空へ飛んでいくのです。
バラゾウムシと呼ばれますが、バラだけでなく、ノイバラやサルスベリなどもよく利用しています。
ゾウムシの仲間は非常に多く、日本国内だけで1200種以上が確認されています。
種数が多いということは、多様性が高いためありとあらゆる様々な生き方をしているグループであることを意味しています。
ゾウムシの仲間の中でもさらにグループがあり、バラゾウムシがいるのはチョッキリゾウムシと呼ばれるグループで、このグループは面白い生態をしているのです。
チョッキリゾウムシの仲間は、それぞれが対象とする植物の先端寄りの部分(実・ドングリ・新芽・蕾・若葉等)に産卵をして、産卵した部分より少し根元の方を傷付け、折ったり落としたりします。中には、葉を何枚か合わせて作るゆりかごに産卵する器用な種もいます。
また、もっと器用に葉を巻いて卵を産み付けてから地面に落とすオトシブミという仲間もチョッキリゾウムシと非常に近い仲間です。
雑木林で暮らすものがほとんどですが、たまたま園芸植物や果樹を対象としているチョッキリたちが害虫として人間を困らせているのです。チョッキリに限ったことではなく、害虫全般に言えることですね。
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チュウレンジバチによる害というのはどれも特徴的です。
チュウレンジバチによる被害で一番甚大なのは葉の食害でしょう。
イモムシの大群が瞬く間に葉を食い荒らしていく姿は悪夢のようです。
また、もう一つ心配になる被害が成虫による産卵です。
緑色の若い枝に、縦に切れ目が入っている、またはそれが割けそうになっていたら、それはチュウレンジバチの産卵痕かもしれません。
チュウレンジバチのメス成虫は、枝に縦の切り込みを入れながらその中に産卵します。
この傷自体がバラの生育に大きな影響を及ぼすことはありません。しかし、その傷口から菌やウイルス等が侵入し病害が発生する可能性は否定できません。
また、卵が孵化するとその切れ目が開くので、枝に大きな傷ができてしまいバラ株の美観を損ねてしまいます。
さらに、中に卵がある状態でそのままにしておけば1週間程度でおびただしい数の幼虫が孵化し出てきて、その幼虫たちが葉を食い荒らすことになります。
○幼虫の場合
チュウレンジバチの幼虫は、孵化して間もないうちは集団で生活します。一枚の葉に群がることもよくあります。
一か所に集まっている場合は、集まっている葉ごと取り除きましょう。
小さいうちは集団でいる幼虫は大きくなると次第に分散していきます。
分散してしまっている場合は1頭ずつ取り除くか、一般的な殺虫剤を散布してください。
○成虫の場合
チュウレンジバチの成虫はフワフワとゆっくり飛びます。また、産卵のために枝に止まるとじっとしていることが多いので、飛んでいても止まっていても捕まえるのは簡単です。
刺さないので手でつまんで捕まえることもできます。
しかし、飛んでくる1頭のチュウレンジバチは自然界に存在するたくさんのチュウレンジバチたちの中の一つにすぎません。1頭捕殺したところで他のチュウレンジバチがやってくることでしょう。
捕殺だけでは埒が明かないので、薬剤散布を基本にしつつ、バラにチュウレンジバチが来ているのを見かけた場合は捕まえるか追い払うのが良いでしょう。
○産卵痕の場合
まだ卵が孵化していない場合、つまようじ等の細長い針を切れ目に挿し入れ、中の卵を潰してしまいましょう。潰す時は中の卵は2列になっていることを意識して潰しましょう。枝の裂傷は残りますが、幼虫が孵化してくることはありません。
卵を潰した後は1週間程度観察し、切れ目が開いていないか確認してください。もし開いていた場合は潰せていなかった卵が孵っているかもしれません。
チュウレンジバチは幼虫成虫ともに薬剤が有効です。特別効きにくかったり耐性が強かったりすることはありません。
薬剤散布することで、成虫による産卵と幼虫による葉の食害を防ぎます。
また、殺虫剤ですのでチュウレンジバチに直接薬剤がかかれば殺虫できるでしょう。
一般的な殺虫剤をはじめ、オルトラン、マラソン、スミチオン、アドマイヤー等を使用することで、他の害虫も合わせて予防できます。
チュウレンジバチとは、ハチ目ミフシハバチ科に分類されるハバチの仲間です。
ハバチというのは、漢字では葉蜂と書き、幼虫時代に葉を食べる蜂のことです。
チュウレンジは漢字で「鐫花娘子」と書き、花の茎に切り込みを入れて産卵する生態を表しています。
書籍・他Webサイト等では「チュウレンジ“ハ”バチ」と表記していることが多いですが、チュウレンジバチとチュウレンジハバチは同じものです。
(和名表記というものは、同じ種を指しているのに表記揺れや別名があることが多いのです。困ったものです……)
バラにやってくるチュウレンジバチの仲間は3種ほど(チュウレンジバチ・ニホンチュウレンジ・アカスジチュウレンジ)います。
どれも成虫幼虫ともに見た目・生態はよく似ていて、バラへの加害方法も同じです。
成虫は体長8㎜程度の小さくて黒っぽいハチです。お腹がオレンジ色でよく目立つのが特徴です。
毒は無く刺さないので、触っても危険はありません。
幼虫は警戒する時に、しゃちほこのようにお尻を上げる特徴的なポーズを取ります。
チュウレンジバチは薬剤耐性が低いので、他の病害虫防除の薬剤散布で予防することができます。
しっかりと薬剤散布をしつつ、日々バラを観察しながら産卵痕や成虫の来訪が無いかを確認することでチュウレンジバチからバラを守っていきましょう!
バラに付くテッポウ虫はカミキリ虫、特にゴマダラカミキリの幼虫を指します。
艶やかなローズピンクの花色。花径10〜12cmと大輪のロゼット咲きで、花弁がぎっしりと詰まっています。
早咲きで花付きがよく、春は1〜5個の房咲きになります。
その花首は強く、うなだれることなく真っ直ぐに咲きます。
株は直立性で、勢いのあるシュートがまっすぐに伸びますので、2.5m〜3mのつるバラとしてフェンスや壁面を覆うことができます。オベリスクやポールに仕立てる場合は大型のものに向きます。
また、冬の剪定で低く(50〜80cmほど)切り詰めれば1.5mほどのブッシュ(木立ち)として、花壇や15L以上の大鉢で楽しめます。
夏以降に伸びたシュートには花芽がつきませんが、大変生育旺盛でよく伸びます。
秋は房でなく1輪ずつ返り咲きを続けます。耐寒性耐暑性が強いことも特筆すべき点です。
うどんこ病には強め、黒星病には通常の対処を。トゲは多めですので、手袋を忘れずに。
本国のWEBサイトでベスト オブ フレグランスの星がついているように、際立って強いオールドローズの香りを持っています。
イングリッシュローズの香りは「オールドローズ」「ミルラ」「ティー」「フルーツ」「ムスク」の5つに分類されます。
オールドローズの香りはバラの最も古い系統のガリカ、ダマスク、アルバ、ケンティフォーリアが受け継ぐいわゆるダマスク香で、気持ちを引き立てるとともに穏やかにさせる鎮静効果やリフレッシュ効果があるとわれています。誰もがバラと言ったらこの香りを思うのではないでしょうか。
英国王立バラ協会のジェームス・メイソン賞、2021年王立園芸協会のガーデン・メリット賞を受賞。
ガーデンメリット賞とは英国において、入手可能かどうか、安定した生育、育てやすさ、病害虫への耐性、などを評価されるもので、定期的な審査により品質が賞に相応しいかどうか検討されるものです。
このバラは英国のガートルード・ジェキル(1843−1932)に捧げられました。彼女は著名な園芸家、ガーデンデザイナーで、絵画や写真、工芸、文筆にも秀でた芸術家でもありました。
鉢の中で根が十分に周り、しっかりとした根鉢が出来たらお庭への植え付けは可能です。
(ただし、新苗はご購入後すぐお庭へ植え付ける前に、一度鉢増しすることで、長い目で見てより良い株に成長します。)
篠宮バラ園でその年の春にご購入いただいた大苗は、お庭へ植え付けるのは5月下旬~6月以降にお願いいたします。
当園の場合、他社様と異なり春になるギリギリまで畑で育成・管理をしております。春の出荷の少し前、2月ごろに畑から堀上げ、1株1株、鉢に入れる作業を行います。
↓鉢上げの動画
なので、3月~4月の段階では、鉢に入れたばかりというのと、まだ寒い時期ですので根が十分に張らずに土を掴んでいません。根鉢が出来上がっていませんので、この時期に鉢から株を抜くと当然土がばらばらと落ちてしまいます。そのころはあたたかい日も増え、少しずつ根が動き始めた時期です。その成長期に根に触れたり不要な刺激を与えると、バラが弱まり最悪枯れてしまうこともあります。(根はバラの心臓部分にあたります。成長期の根はデリケートです)
そのためにお庭への植え付けは、もう少しお待ちいただき、鉢の中で根がぐるりと回り、土をしっかり掴む5月下旬~6月以降にお願いいたします。
※他社様の場合は、長い期間鉢で栽培していることもあるため、春のはじめにご購入された株も根鉢が出来上がっている場合があり、すぐに植え付けが可能なこともあります。栽培・管理方法は業者によって異なりますので、ご購入された先で適切な植え付け時期をお尋ねください。
当園で春にご購入いただいた新苗は、根鉢を崩さないように1度一回り大きな鉢へ「鉢増し」していただき、2カ月ほどは鉢のままで育ててください。2か月程鉢の中でお世話することで、鉢が壁となり根が鉢の中でぐるりとまわり充実した根が出来上がります。また、一度に一気に大きすぎる鉢にしてしまうと、根の量に対して水が多すぎて根腐れの原因にもなります。
2カ月ほどして、根鉢が出来上がっていることを確認してからお庭へ植え付けてください。
4~5月に購入→1度鉢増し(2カ月ほど鉢で管理)→地植え
※四季咲きの新苗の育て方はこちら
※つるばらの新苗の育て方はこちら
00:00基本の考え・生産過程
08:48篠宮バラ園の大苗の場合
11:14新苗の場合
16:48根鉢が崩れてしまったら…
20:39根鉢が出来ているか見分け方
関連記事 Q.地植えの場合、どれくらいの間隔で植えれば良いでしょうか?
人気の品種のなかから、お花の魅力はもちろんのこと、丈夫で樹形もまとまりやすく、バラ初心者の方でも育てやすい品種をお選びしました。
ブリング ミー サンシャイン
咲き始めはふんわりとしたカップ咲きで、次第にロゼット咲きへと変化していきます。幾層にも重なった花弁が黄金の聖杯を作り上げるように堂々と花を咲かせます。深みのある黄色みがかったオレンジ色から、夕陽を思わせるアプリコット色へ変化します。健康的な品種で、香りはやや強く、やわらかさと優しさのあるミルラの香りを漂わせます。
マリーヌ
白い花びらの先にピンクがかかり、中心はクリーム色のふわふわとした、透明感のある可愛いバラ。樹形は柔らかくしなやかでコンパクトです。樹形のバランスも良く、耐病性も良い。 花名は、繊細な糸で編まれたレースの一種“マリーヌレース”のようということで。
ヨハネパウロ2世
例年定番で人気の品種です。きりっとしたフレッシュシトラスの芳香、白バラには少ない、花の大きさ・ボリューム感・花形のどれをとっても優れたバラです。多湿な環境でも花弁にしみがつきにくく、美しい姿を保ちます。生育旺盛で耐病性、耐暑性もあります。花名は第264代ローマ教皇に因みます。2010年豪アデレード金賞他受賞。
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この投稿をInstagramで見る????(20年5月9日現在)ただいま直売所は新型コロナウィルスの影響で休業中ですが、通信販売は通常通り受付、ご予約順に出荷をしております ???????? 本日は朝から母の日の出荷で大忙し???? 今年はおうちで過ごす時間が長いから、ガーデニングをはじめられる方も多いようです???? 5/10を過ぎても、篠宮バラ園では母の日のバラ承っています☺️ 「遅れてごめんねカード」もご用意しております♪ #篠宮バラ園 #母の日 #生産農家直送 #バラ