Q:バラの葉が黄色くなりました。どうしたらよいでしょうか?

A.様々な原因が考えられますので一概には言えません。
広く植物について考えた時、繁殖、成長、枯れる、のサイクルの中で、その個体が今どの様な状態にあるかは、バラ自体が見た目と形として表してくれています。
元気が良い株、そうでない株、弱々しい株、今にも枯れそうな株など、その状況を的確に判断して、適切な処置をしてあげる事が大切になってきます。
少しの黄変でしたら、生理現象ですので問題ないかと思います。
バラには頂芽優勢(ちょうがゆうせい)という性質がありますから、梢(こずえ)の方に優先的に栄養が送られて、その生長点でホルモンや細胞がたくさん作られます。
最初にできた下葉(かつての梢)は、光合成の効率がわるくなってしまいますから、老化してしまい一番始めに弱くなりがちです。バラ自らが不要と判断して葉を落とすこともあります。
また、バラはそもそも落葉低木樹です。
秋から冬にかけては、葉が黄変し落葉していくのが通常の姿です。
しかし、秋の終わり~冬ではないのに、黄色い葉っぱの枚数が多いと問題がでてきます。
黒点病などの病気ではない場合、だいたいそのような時は、根に問題があります。
もしかしたら、水やりが足りていないのかもしれません。
逆に、水が多く根腐れをおこしているかもしれません。
もしかしたら、コガネムシの幼虫が土の中にいるかもしれません。
土の中の排水性、通気性が悪く根が呼吸できていないのかもしれません。
肥料の過不足が影響しているのかもしれません。
夏バテをしているのかもしれません。
夏の高温期の薬剤散布による薬害の症状かもしれません。
(真夏の高温、乾燥期は遮光などの対策も必要です。)
ハダニがいるのかもしれません。
人が不快な環境はバラにとてもストレスです。
バラの立場に立って工夫してあげて下さい。
あらためて、動画でも解説いたしましたので、ご参照くださいませ。
00:00はじめに
00:42問題のないケース
02:16水不足
02:37水が多くて根腐れ
02:50生理現象、四季咲き大苗、枝の更新
06:12ハダニ
08:20見極め方は?
▶ハダニ対策の話
▶コガネムシの幼虫の食害
▶黒点病