A.様々な書籍には新苗のつぼみは秋までは咲かせず摘み取った方が良いと書かれています。株を育てるためにつぼみを取り負担をかけない、それが良い方法であると言っています。なるほど、一件、理に叶っていると思われます。
では、実際はどうでしょう。私が50年バラと共に生活し、毎年何万という新苗を育ててきて、つぼみを取ったとき、そのまま咲かせたときと、どの様な違いがあったでしょう。結果、違いはわかりませんでした。
それほど、問題にする事柄ではないということです。
つぼみを取らないと苗がダメになってしまう、そのように受け取れる書籍が多いのではないでしょうか?
こんな話を聞いたことがあります。
「新苗のつぼみを秋まで摘み取っていたら、花を一度も見ずに途中で枯らしてしまいました。」これでは笑い話にもなりません。
私の持論は、新苗がつぼみを付け、それを咲かせるために根を張り養分を蓄え、やがて一人前の花を咲かせ、咲終わったあとその根が、剪定の後の次の新芽の成長を促す、これが正しい解釈ではないでしょうか。
もちろん、ここに述べた事は私事ですから、ご自身の考えで行っていただければ良い事です。