「地植えにしたバラを移動させる必要が出てきた。」「ここに植えたけど、やっぱりあっち側に移動させたいな…」
このように、バラの移植についてときどきご質問をいただきます。

Q.移植する季節はいつがいいですか?
A.1月~2月の真冬に行ってください。
移植する際には、掘り上げる際に根を切ることになりますし、切ったあとの根の大きさに合わせて上の枝も剪定することになるので、そのリスクのある状態で厳しい冬の時期を過ごすのは、本来バラにとってはかなり厳しい条件になります。そのために、冬の休眠期の根が活動していない時期が根に一番ダメージが少なくなります。
また、移植する際には、植えた後の管理も要となります。
Q.移植した後の管理はどうするのですか?
A.厳しい冬をしっかりと過ごすため、根が凍らないように土の上にマルチングをしたり、不織布やビニールで株を覆うなど、3月頃まで様子を見てあげてください。3月も気温の高めの時は上に被せたものを少しめくったり外したり、温度調整をしていただいてバラが過ごしやすい環境を作ってあげてください。
Q.移植しようと掘り起こしたら、根がひげ上で細かったです。その後やはり枯れてしまいました。
A.実物を見ないと何とも言えませんが、ネキリムシにやられてしまった可能性はありませんでしょうか?また古い株だとカミキリムシの被害の可能性もあります。
●最後に…
通常の地植えする苗と違い、根を切るという作業がバラには時に致命的になることがあります。バラの移植はリスクを伴いますので、出来るだけ避けていただくことをお勧めしますが、どうしても移植の必要のある場合は上記のことに気を付けて下さい。
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