※こちらは、「大苗」の「四季咲き」の剪定についての記事です。
お客様からよく、「花が終わったあとはどうすれば良いの?」というご質問をいただきます。先日の、
講習会でもご質問が多い内容でした。
よく書籍には「五枚葉」で切りましょうという記述があります。
さまざまな考え方がありますので、篠宮バラ園ではどのあたりで切るかをご覧頂きたいと思います。
まず、モデルになるのはハイブリッドティーの
ファーストラブ。花が咲き終わりました。
7月上旬ごろの大苗の様子です。
一番花と二番花の開花後の状態で、2月の剪定時に比べるとおおよそ3倍の背丈になっています。
四季咲き種(ハイブリットティーローズ/フロリバンダローズなど)の場合、開花後は次の開花に向けて剪定をしなくてはなりません。
とくに鉢作りの場合は全体のバランスを取る必要があります。
よく「五枚葉の上で切る」と言う言葉がありますが、大雑把な言葉であまり意味を持ちません。
秋(10月ごろ)の最終開花までに4~5回開花しますので、その都度、剪定します。
ここで、大事なのは、バラは開花の度に背丈が大きくなっていくということです。
たとえば、新芽が30cm伸びて開花したとすると、次の開花はそこからまた30cm
伸びる事になります。これを5回繰り返すと150㎝に到達する計算になります。
これでは、バランスが悪くなり倒れてしまいます。
切る位置の目安としては、一番成長の良い枝の二分の一ないし三分の一を残して切ります。
残りの枝は、同じ高さに揃えるように切り揃えます。
こうする事によってスムーズに剪定作業を終らせる事が出来ます。
「五枚葉」の上とか下とかで、悩む必要はありません。
チョキッ!
ザクッ!
とてもスッキリしました!
ここで、注意点を言いますと、此の剪定方法は
黒点病などに罹らないで健康に
生育している個体に限ります。
病気に罹り落葉している状態では、此の剪定方法は出来ません。
植物は葉により光合成で栄養成長します。葉が無い状態では著しい成長阻害を興しますので、背丈を詰めたくてもあまり詰められません。
日ごろからの病気への気配りが大事になります。
続きまして、フロリバンダローズの
プレイガール。
※まだお花を楽しめるのですが、こちらの記事を作成用に早めに切りました。