ばら苗の管理方法
剪定、植え替え、病害虫防除など、ばら苗の育てかたや、管理のやり方です。
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00:00芽かき、様々な考え
12月に入り、気温も大分下がってきました。
この時期から、おおよそ2月末までの3か月間は、一般的に(休眠期)と言われるバラにとっては過酷な季節に当たります。
休眠とは、温度が下がる事によって自分の身を守ろうとする行為を言います。寒さにじっと耐え、来る春に備える大切な時期でもあります。
バラの管理も、活発に成長していた温かい時期と異なり、活動休止のこの(期間内)にしておけば良い作業と思って頂ければ良いと思います。
※まだ暖かい場合やお住いの地域により、秋のお手入れもご参考にしてください。
秋のお世話
10月の秋の花を楽しんだ後に剪定をしますが、現代では暖冬のせいか12月になっても花を咲かせ、楽しませてくれる場合もあります。
花を咲かせるということは、休眠に至っていないということです。その場合、カレンダー上では12月でも、(本来は休眠期に行う)深く切り詰める本剪定は無理にしなくてOKです。最終的には2月末までに行えば良い作業です。
剪定の方法は四季咲き、ツルバラなどの系統別の特性をいかした作業がそれぞれ必要ですので、それに従ってください。
(1)四季咲き鉢植えの剪定
★ポイント★
・株全体のバランスを考える
・勢いの良い枝から剪定する
・芽の位置を把握する
(2)四季咲き地植えの剪定
00:00剪定スタート
9:20去年切ったところとは…
10:22形を保つ大事さ
21:27シュートの剪定
26:50決まった形はありません
29:18気を付けること
30:43三月でも剪定していい?
33:14肥料について
(3)つるバラの剪定
00:00はじめに
04:15剪定道具の紹介
06:53株元から枯れ枝を剪定
07:53いる枝、いらない枝の選別
09:20若い株の場合は…
10:40枝を減らす
12:26脇枝を少し残す
18:47隣の株へ移動
21:50枯れ枝と元気な茶色い枝との見分け方
25:20上部で気を付けること
26:19枝数、風通し、花数
27:08外芽、内芽
29:25まとめ
30:39花数を増やすコツ
32:19下にも咲かせるコツ
33:36四季咲きとの違い
水平に誘引よりも、下の方へ空いているところへ誘引するのがたくさん花を咲かせるコツです。
00:00つるバラの誘引
13:45テッポウムシに気を付けよう
16:10使っている紐は?
18:58毎年誘引しなおすの?
21:11新苗の誘引は?
23:46冬以外も誘引して良いの?
26:28老化した株からシュートを出すには?
29:33小さめのアーチに誘引できないのですが
33:10新しいシュートを出すには
35:33最後に
鉢栽培をしている場合、土をごそっと入れ替える植え替え。1~2年に一度はこの休眠期に必ず行いましょう。
限られた狭い鉢という環境の中で生育しているので、植え替えは大切な作業になります。
市販の用土か、ご自分で正しく配合した用土で植えます。植え替え後は凍らないように寒さ対策を必ずして下さい。
冬に新しい土に入れ替えておくことで春にしっかりとした根を張ってくれます。植え替えをしないと枯れるというわけではありませんが、春に元気な花を見るための年に一度のとても大切な作業です。
また、植え替え作業はコガネムシやカイガラムシ、アブラムシなどの病害虫がいないかチェックが出来るタイミングでもあります。
※植え替えには当園のオリジナル培養土がおすすめです。
※より詳しくは ブログ記事プロが教える冬の植え替えの基本(鉢づくり)をご覧ください。
こちらの動画でも手順を細かく解説しています。
00:00基本の植え替え(7~8号鉢ぐらい)
26:06やや大きめのサイズの鉢の植え替え
42:36特大サイズ(動かせないような鉢、プランター、誘引しているつるバラの鉢等)の場合
46:00気を付ける虫
49:00終わりに
特に根が凍らないように注意をしてあげます。
幹の部分は比較的寒さに強いのですが、根を凍らせると死に至らしめます。人で言えば心臓に当たる部分ですので特に気を付けます。対策としては、夜にビニールや布などで包んであげると効果的です。
※より詳しくは ブログ記事バラの寒さ対策をご覧ください。
動画でもご説明しましたので合わせてご覧ください。
路地植えのバラは特に必要ないです。 鉢植えのバラはいつものように、表面が乾いたらあげてください。ただ、春夏秋に比べ、水をあげる回数は大幅に少なくなります。
追肥は休眠期間内に一度ほど適量を置き肥して下さい。
バラが元気に生育する時期に悪さをした病害虫も来春に向けて、また、新たな子孫繁栄の為に生き延びようと涙ながらの努力をしています。
主に、葉ダニ、テッポウ虫、コガネムシの幼虫などしっかりと対処しておくことが大切です。
気温が0度を下回ると葉の裏に寄生していたダニは越冬のために、株元に降りてきて温かい表皮の内側に集まり集団で冬を越します。対策として、この時にハブラシなどで古くなった角質層を剥ぎ、赤く色づいたダニを退治して上げると有効です。
カミキリムシの幼虫とも呼ばれます。夏にバラの幹に卵を産み付け孵化した後、幹や根を食害して成長し主に年数を経たバラに大きな被害をもたらします。
対策として、12月~2月の休眠期に株元に食害された跡(木くず)が有るか無いか確認します。
無ければ問題なし、もし有るようならば必ず排泄した穴がありますので発見し、スミチオンなどの殺虫剤を穴に注入します。
※より詳しくは ブログ記事 カミキリムシ(テッポウムシ)の対策・防除法をご覧ください。
コガネムシも夏に産卵し秋に被害をもたらします、特に鉢栽培などで急に生育が悪くなったような時は要注意です、鉢から株を抜いてみると沢山のコガネムシの幼虫がいて、根が食い荒らされています。
こうならないように定期的に薬剤散布を行ったり、鉢から抜いて芽の確認も必要です。
※より詳しくは ブログ記事 コガネムシ類による症状と予防・対策をご覧ください。
葉が落ちて枝が見えてきた今の時期の手入れが適しています。ブラシでこすったり、洗車用の高圧洗浄で飛ばすのがおすすめです。
※より詳しくは ブログ記事 カイガラムシの予防・対策をご覧ください。
秋に黒点病などに罹った枯葉は拾い集めて処分します、圃場全体の薬剤散布もお勧めです。
近年、あたたかい冬が増えています。
そのためお客様より「冬剪定をしたあとすぐに緑の新芽が伸びてきた。これって大丈夫なの?」とご質問をいただきました。
たしかに冬は休眠期で落葉するものですが、あたたかくて休眠に入らなかったとしてもそれはそれでその環境に応じて植物は一生懸命生きています(根が活動している)ので、気にされなくて大丈夫です。ましてや、ついている葉を無理に落とす必要もありません。
伸びたら伸びたで自然なので心配しなくて大丈夫です。たとえ1月2月に新芽が出てきて霜がついたとしても、株自体が枯れることはありません。2月いっぱいに春に向けての本剪定を行えばOKです。
よくいただく質問に、「本来冬は葉が落ちるはずですが、まだ葉がついている。葉を落とした方がよいのか?」というものがありますが、これは落とさなくて良いです。自然の木々を思い出していただければおわかりいただけると思います。詳しくは動画でお話しましたのでご覧ください。
「鉢からバラを抜いて土を入れ替えるなんて怖くてできないよ」
「植え替えた後の古い土の処理、困るなぁ」
「植え替えってしたほうが良いらしいけれど、面倒だしまた来年でいいか」
全て、筆者がかつて思っていたことです。
そして当時育てていたバラ1株を弱らせてしまいました……
なぜ冬の植え替えは必要なのでしょうか?
植え替えには、大きな目的が2つあります。
☆新しい土に入れ替える
植え替えは、『植え替え』よりも『土替え』の側面の方が大きいかもしれません。
培養土には、バラの成長に必要なさまざまな栄養がたくさん含まれています。その中には元々土に含まれていて、肥料ではまかなえないものもあります。
1年間バラが使ってきた土にはその栄養が残っていません。
新しい土に入れ替えることによって、肥料だけではまかなえない栄養を補充することができます。
☆根を整理する
植物は細根から養分や水を吸収するため、元気なバラは細根をたくさん伸ばします。
しかし、細根が多くなりすぎると根がぎゅうぎゅうに詰まってしまい、水はけが悪くなって根腐れを起こしたり、根からの吸収能力が落ちて株の元気がなくなってしまったりします。
また、根が増えすぎると鉢の中の土が追いやられ流出し、量が減ってしまいます。
そのため、増えすぎた細根を減らしてあげる必要があるのです。いわば、根のメンテナンスですね。
大仕事で面倒に感じる方もいらっしゃるとは思いますが、バラのために是非、冬の植え替えは行いましょう。
当園で販売している7号鉢の苗を例に、植え替え方法の基本についてご紹介します。
~植え替え・基本の流れ~
①剪定
②土を落とす
③根を整理する
④鉢に植える
⑤水をあげる
⑥防寒
まずは剪定をしましょう。
冬のやるべきことの中の一つに冬剪定は含まれていますが、枝が伸びたままでは植え替え作業の邪魔になるかと思いますので、先に剪定はしておきましょう。
また、植え替えによって根に多少なりともダメージを与えてしまいますので、どちらにせよ剪定は必要になります。
四季咲き鉢植えの冬剪定については、動画で解説しています。
鉢からバラを抜き取り、根がたくさん抱いている土を落とします。
鉢から抜き取りづらい時には、ゴムハンマー等で鉢のふちに衝撃を与えるとはずれやすいです。
土を落とす際、熊手などの道具で掻いても良いですが、意図せずに根を大きく傷つけてしまう恐れがあります。
可能であれば、ホースや散水シャワーの水圧で土を洗い流すと、根を傷つけずに土を落とすことができます。
また、土を落とすといっても全ての土をきれいに落とす必要はありません。多少残っていても構いません。
ある程度土が落ちたら、増えすぎた細根を取り除いていきます。梳いていくイメージで、手や熊手等で余分な細根を取っていきます。

細根を取っていくと、内側の土が出てきます。洗い流しながら根を整理しましょう。
少し取りすぎかな?と思っても、ほぼなくなってしまうようでなければ大丈夫です。生育期になれば、細根は再び増えていきます。
強く突きすぎると、土が詰まりすぎてしまうので注意!
土を入れたら、たっぷり水をあげます。
鉢底から水が出るまで、しっかり水をあげましょう。
そのあとの水やりは冬の間でも変わらずに、土が乾いたらあげてください。
鉢は冬の寒さを側面からも受けるので、地植えに比べて根が寒さに晒されやすいです。
よほど寒さの厳しい地域でなければ、鉢の芯まで凍ることはめったにないですが、念のためにでも寒さ対策をしましょう。
バラの寒さ対策について、こちらの動画で詳しく解説しています。
おおまかな流れは基本の方法と同じです。
しかし、基本で紹介した方法では7号鉢でしたので、ひと周り大きな8号鉢に変えて植え替えしましたが、
やや大きめの鉢の場合は、これ以上鉢を大きくしても仕方ないので、今までの鉢もしくは同サイズの鉢に植え替えます。
また、こちらも土は全部落とさなくても構いません。全体の3分の2程度でOKです。
7号鉢の場合と同じく、細根が多い場所は減らしてあげましょう。
持ち上げられないほどのとても大きな鉢やプランター、どこかに誘引している鉢のつるバラ等の場合、鉢から株を抜くことはほぼ不可能です。
無理に抜く必要もありません。無理に抜くと木を傷めてしまう恐れがあります。
そんな大きな鉢の場合は、表面の取れそうな土を取り除いて、その分新しい土を入れてあげましょう。
それだけでも新しい土の栄養を得られるのでバラのためになります。
植え替える時に株を鉢から取り外すことで、普段見られない場所や見づらい場所が見やすくなります。
その時にぜひ確認しておきたいのが、害虫がいるかどうかです。
☆コガネムシ類の幼虫
Q. 休眠期とは言いますが、寒くなったのに葉も花もまだついています。葉が落ちるまで植え替えはしない方が良いですか?
A. 葉や花がついているかどうかはあまり関係ありません。寒くなっていれば植え替えして大丈夫です。暖かくなる3月にはもうバラが活発に生育しはじめるため、12~2月の間に植え替えは済ませましょう。
Q. 植え替えと鉢増しは同じですか?
A. 違います。 鉢増しは根を崩さずにひと回り大きい鉢に移すことを指します。土は元の鉢のものをそのまま使い、足りない分は新しい土を足します。植え替えは根を崩し、土を入れ替えて植え替えます。
Q. 細根と一緒に、古くてかたい根も切っていいですか?
A. 切らなくていいです。むしろ、なるべく切らないでください。古い根はそう増えません。細根を減らすのは、増えすぎて詰まってしまうからなので、古い根まで切る必要はありません。また、古い根は先端に細根をつけて吸水するので、切ってしまうと根としての能力が損なわれてしまいます。長くなりすぎて鉢に収まらない場合は仕方ないですが、なるべく切らないようにしましょう。
Q. これから株を大きくしたいので、今のうちに7号鉢からとても大きい鉢に植え替えしてもいいですか?
A. オススメできません。 出来る限り、今の株の大きさに合った鉢に植え替えてあげましょう。株に合わない大きい鉢に植えてしまうと、土に対して根が少ないため吸水が追いつかずに根腐れを起こす場合があります。将来的に大きな鉢に植えたい場合には、株の生長に合わせて毎年少しずつ鉢を大きくしていきましょう。
そして、厳しい冬を終え、4月に入り気候があたたかく安定したころに皆様にお届けしています。


ハダニは、あたたかい時期は葉の裏側に付いて液を吸いますが、寒くなってくると葉は落ちますのでバラには被害がなくなります。そして寒くなると株元に移動し薄皮の中に入り込んで越冬します。そのため、この時期は葉に薬剤散布してもあまり意味がありません。
春から夏にかけても黒星病は出ますが、その頃に黒星病が付くと葉が落ちてしまい光合成がしっかり出来なくなります。すると木が充実せずに株が弱ってしまいます。春から夏にかけては薬剤散布をしっかり行い、木を充実させる時期です。

気温が低くなってくるとバラにとっても快適な時期。夏バテしていた株も元気さを取り戻し、小さな黄緑色の新芽も健やかに伸びてきます。その柔らかい新芽や蕾を狙う虫も出てきますし、この涼しさだからこそ発生しやすい病気もあります。こまめにお庭やベランダを歩いてみて、ひどくなる前に早期発見に努めましょう。
20~25℃ぐらいの気温で発生しやすい病気です。
黒星病の何が怖いかというと、その広がりを止めないと生長に大切な葉が落葉してしまうということです。葉が少なくなれば光合成も出来ません。
秋はどうしても黒星病が出やすいタイミングですので、100%発生させないようにするということは、プロの私でも難しいことなのです。ですが、出来る限り葉を残し光合成ができるように病気の予防、もしかかってしまった場合はそれ以上広がらないように早期の治療を行って下さい。(「予防薬」、「治療薬」がありますので薬剤散布をしてください)
黒星病とは…
カビの一種で、葉の表面に胞子が付き葉の中に入り込んで成長します。長雨が続きそうな時に予防として薬剤散布するのが一番良いと思いますが、もし発生してしまった場合は成長の初期段階(小さい黒い斑点が出た時)で薬剤散布することが大切であり、成長が進むと薬剤散布しても効果が少ないので早期発見と薬剤散布が重要になります。
薬剤としては、ダコニール・サプロールなどをお勧めします。
秋バラが咲き始めるこの時期に注意するのが、タバコガという蕾や花を食べる虫です。タバコガは蛾が飛んできて卵を産み孵化するので、特に予防薬というものはありません。タバコガが付いたら薬剤散布をしますが、体が大きいので薬では効かないこともありますので、まめに見回って早期に発見し、物理的に取り除くのが一番です。
※詳しくはブログ記事…「Q.蕾に穴が空きました。虫がいるのでしょうか? A.「タバコガ」かもしれません」をご覧ください。
黒点病でもないのに、葉がどんどん黄色くなり落葉していく。なんとなく株全体が元気でない。
そういうときは一度地中を確認してみましょう。鉢の場合はそのままスポッと引っこ抜く。地植えの場合は根の周りを少し掘ってみてください。
白根が食べられ根鉢が崩れていたら大変です。幼虫が見つかれば捕殺してください。地植えは全ては掘れないので、根が食べられていた兆候があれば殺虫剤を用法を守りジョウロなどで潅水してください。コガネムシの幼虫に根がどんどん食べられてしまうと、最悪の場合は枯れてしまいます。
元気のない株で、9月に確認を行っていなかった場合は、今一度確認してみてください。
予防薬…ベニカXガード粒剤、オルトランDX等
※詳しくはYouTube動画…葉が黄変?株が不調?コガネムシの食害かもしれません をご覧ください。
色が魅力的です。気温が下がり、色が濃くなるため「春バラより秋バラが好き」という方も少なくないかと思います。
また、春の花は2月に強剪定(本剪定)して一斉にグーンと伸び、ほぼ同時期に沢山咲きますが、半月ほどで終わってしまいます。一方秋の花は、四季咲き品種であたたかい地域、かつお手入れを適切にすれば3ヶ月ぐらい楽しむことができます。状況やお手入れが良ければ、12月ごろまで繰り返し咲く四季咲き品種もあり、春バラより長く楽しめることがあります。
それぞれの季節でバラを楽しまれて下さいね。
今まで夏剪定というものをYouTube動画で配信してこなかったのは、それほど重要なことではないと思っていたからです。
そもそも最も重要なのは、一年のスタートである大元の冬に行う本剪定ではないでしょうか。そこからバラの1年が始まり、春に咲き終わったら剪定をし次の二番花、また咲き終わったら剪定し次の三番花、そして剪定…その繰り返しで秋まで行く訳です。
様々なメディアで「10月中旬頃の秋バラをより綺麗に楽しむために調整するテクニック」としての夏剪定が強調されているわけですが、私としては改めて強調するのではなくて、一年の流れの中で咲き終わったら剪定をするという基本の繰り返しをしていく中で、秋に綺麗な花が咲くという流れで良いと思っています。なので、「夏剪定」だけが特別なわけではないと思います。
ただ、冬の本剪定や夏剪定は、春の一番花や秋に綺麗な花を咲かせるという自然を理解したうえで行うテクニックですから、知識としては大事なことだと思っています。

四季咲きバラにおいて、開花したら剪定、開花したら剪定…その延長上で行っていれば良いだけなので、何月何日までに剪定をしなくては行けないということはありません。
四季咲き性のバラの場合、剪定してから50日位で開花します。つまり、遅く剪定すれば遅く咲きますし、早く剪定すれば早く開花します。いつごろ開花を楽しむかによって剪定時期を考えるので、いつ剪定しても良いと思います。
別の見方をすれば、いつまで暑いのか、いつごろから気温が下がるか、自然のことはわかりません。こちらが狙った通りにならないのが自然です。バラが咲きたくなったら咲きます。
ちなみに、四季咲きの一部の品種で、なおかつあたたかい地域では、12月頃まで咲くものもあります。繰り返し年に何回も咲きますので、夏剪定から●日後に秋バラが狙った通りに咲く、というよりも、自然の流れでするバラとお付き合いのする方法を私はしています。(様々な考えがありますので、ご自身に合った方法でバラを楽しまれて下さい)
一方、つるバラやシュラブ系など長く伸びる品種は、基本的には夏剪定は必要ありません。ここでいう夏剪定とは、秋の開花をより綺麗に楽しむためのテクニックですから、一季咲きが多い(秋に開花をしない)伸びる品種には不要です。四季咲き系統の品種と混同しないように気を付けましょう。
つるバラの剪定の基本的な考え方は、フェンスやアーチなど、理想の形になるまでは(覆いたいものを覆うまでの時期は)剪定せずにぐんぐん伸ばします。それまでは、花柄を取るぐらいで枝はなるべく伸ばしてあげて、形が出来上った後に不要な枝や古くなった枝を整理(剪定)してください。本格的に剪定と誘引をするのは冬に葉が落ちたころに行います。
ブログ記事…夏に伸びすぎてしまったつるばらの処置、基本の考え方
なお、シュラブローズや一部のつるバラなどでも、秋にも返り咲く品種もあります。ですが、四季咲きと同じように「夏剪定だ!」と意気込んで強く剪定すると花が咲かない場合もあるので、その品種ごとの特性をよく理解してください。品種ごとの特性をよく理解することも上達の手段です。
ちなみに、人気のピエールドゥロンサールも返り咲き性で秋にも咲きますが、開花後に強剪定をしてしまうと秋に花が咲かなくなってしまうことがあります。裏を返せば、開花後は花柄だけとるぐらいにして、あまり剪定しないのがコツです。枝が長くなり散らかるというデメリットはありますが、花数は増えます。
秋の開花を狙って調整しても、自然の中での管理なので、思い通りにならないのは当たり前です。それぞれのお住まいの環境によって、良い育て方を模索するなど正しい方向で注意を払うことが肝心です。
切る場所をあまり気にし過ぎると気疲れしてしまうので、あまり難しく考えないように楽しんでほしいと思います。咲き終わったら剪定ということを繰り返していく中で、たまたま夏剪定が強調されているものであって、気楽に考えてほしいと思います。
基本のポイントは、光合成のための葉を沢山付けながら形を整える、不要な枝はとる、ぐらいに思ってください。そして虫は早期発見につとめ、黒点病などの病気などを出させないように管理をします。夏剪定だからと特別に難しいことがあるわけではなく、基本の管理の繰り返しです。
「春や秋のバラが最も美しい」という考えはもちろんその通りですが、自然界の中で生きているバラですから、夏や冬のバラも、それなりに情緒があるものです。
夏のバラは春や秋に比べると花は小さく、日焼けして色も良くないし香りもあまりしませんが、猛暑の中頑張って生きている花もそれなりに良いものです(夏の花は小さくて可愛いという声も聞きます)。
また、冬の雪に覆われたバラも風情があります。
さらに、春の一番花では、寒さの中から育つので奇形の花を見かけることがあります。ですが、それはそれで自然の面白さを感じて楽しいものです。それぞれの環境の中でバラは順応して生きているので、そのときどきの姿は情緒があって良いものだと私は考えています。気楽に考えましょう。
今、皆さんが育てられている多くのバラが、園芸品種です。
野生種のバラ属は、もともと北半球にのみ分布する植物で、アジア、ヨーロッパ、北アメリカなど広い範囲で生息し、その数150~200種と言われています。
気候的には寒帯から赤道に近い熱帯地域まで、様々な環境の中で生息しています。(日本でも、野ばら、モッコウばら、ハマナスなど多くの野生種を見る事が出来ます。)
野生種とは、その環境に適応してたくましく育った品種のことで、今、皆さんが育てている園芸品種とは異なります。
園芸品種とは、育種技術により作り出された、お客様の趣向に合わせた売れる品種を指します。
なので、野生種に比べ、強健性、耐病性なども遺伝的に問題を抱えています。
連日、30度を超えるような高温多湿の環境は、園芸品種のバラにとって厳しい時期になります。とくに炎天下の鉢栽培などは余程、注意をしてあげないといけません。
(鉢栽培):鉢という限られた環境の中で生育しているので、水切れには特に注意が必要です。
日中の暑い時間帯は避け、朝晩の涼しい時間帯にあげる様にします。ホース内の水は、はじめはお湯になっているので、手で温度を確認してから行って下さい。
水やりの回数も、土の乾き具合をよく観察して、春より増やしてください。篠宮バラ園では酷暑日の鉢バラは日に3度水をあげることもあります。
灌水タイマーなどを使用することもオススメです。旅行などで何日か空けるときなどに最適です。当園でもこのようなタイマーを使用しています。(お出かけ前に機械がしっかり機能しているか確認してください。)
また当園のスタッフからは、数日不在にする場合、近所の方に水やりを頼んだり、地域のシルバー人材センターさんにお願いしている、という声も聴きます。
(露地栽培、地植え):鉢栽培程は注意を必要としませんが、1週間以上、雨が降らなかったら、夕方、陽が落ちてからたっぷり上げます。鉢栽培とは全く異なり、ホースの水をぽたぽたたらしながら、しばらく出しっぱなしにするくらいたっぷりあげましょう。地中の根がある部分の土に的確にじっくり水をしみこませるため、ぽたぽたと水を垂らすのが理想です。短い時間で大量の水を一気にあげると根の無いところにまで水が流れていき無駄になってしまいます。
なお、最近の40度近くなる気候や、地植えのスペースが狭い場合は1週間持たない場合があります。その際はもっと頻繁に水をあげてもよいでしょう。
詳しくは猛暑の水やりという動画をご覧ください。
移動できる鉢などは日差しが強いときは日陰に避難させて下さい。人間も日焼けするように、強烈な日差しが続くとバラも葉焼けします。葉の表面が黒くなったり、葉全体が黄色っぽくなるなど、元気がなくなります。葉焼けで株自体が枯れるということはありませんが、直射日光であまりに暑すぎる場合は遮光ネットなどで工夫して下さい。
また、この時期は台風がくることもありますので、倒れないような対策も場合によっては行ってください。
夏バテはストレスに有ります。夏バテしたら、バラが好む環境を作って上げてください。
具体的に表すのは難しいのですが、葉に色艶が無くなり全体的に元気が無い様子です。人も元気がないと見た目で解るものです。

Q.夏バテしたら水や肥料は上げ過ぎない方が良いと聞きました。なぜですか?
バラに限らず、人でも夏バテしているときは、安静にして回復を待ちますよね。弱っているときに高カロリーのビフテキやらテンプラなどは受付ないのと一緒です。バラも当然生き物です。
根は植物にとっての生命線です、根腐れを起こさないように注意してあげて下さい。
撮影しているのは5月~6月ですが弱った株の再生の記録がありますのでよろしければご参考にしてください。
瀕死苗復活の記録24年5月~
夏は病害虫にとっても過酷な季節で、被害の発生が少ない時期です。なので、多くを散布する必要はありません。
それでもどうしても必要な場合は濃度を低くし、高温時は控えましょう。
こちらの記事も参考にしてください。バラの病害虫と対策
控えた方が無難です。
肥料を上げる、栄養を上げると言うようで、一見良い様に思われますが、夏は忍耐の時で、栄養成長する時期ではありませんから必要ありません。それよりも、肥料過多による根焼けなどのデメリットを考えなくてはいけません。
肥料は9月以降の生育の時期にあげるのがベストです。
なぜなら、春、秋の気候を好むバラにとって過酷な真夏の環境は大げさに言えば生命を維持できるか否かそんな厳しい環境なのです、特に鉢栽培において特に重要になってきます。お客様の日々の管理がバラの生死を握っていると言っても過言ではありません。
強剪定は控えて下さい、葉焼けの原因となります。バラに限らず、植木などでもしてはいけません。
これは、強剪定をすることによって、今まで懐のなかのあまり陽の当たらなかった葉が強剪定された為に、いきなり強い日差しを浴びます。今まで丁度良い影になっていた葉が突然30度を超す日差しを受ければ葉焼けを起こすのは当然で、下手をすると枯らしてしまうかもしれません。
そもそも、夏は強剪定する時期ではありません、2月いっぱいまでの休眠期に行う作業です。
夏はバラにとって過酷な季節です、絶対にしないで下さい。特に植え替えは枯らす覚悟が必要です。
鉢増しの作業は春と秋の生育期が適しており、ましてや植え替えの作業は根を触るので、根へのダメージが少ない冬の休眠期に限られます。
夏は、植え替えや、鉢増しの作業をする(根に刺激を与える)時期ではありません。
※鉢増し…根鉢(鉢の形に固まった土)を崩さずに、一回り大きな鉢に土を追加して植える作業。
※植え替え…根鉢を崩して根を出し、土を新鮮な土に入れ替える作業。鉢の大きさは変えずに、古い土から新鮮な土に入れ替える。
この夏を越すことができたご褒美に、秋にはきれいな花を咲かせてくれるはずです。水やりの頻度が増えるなど、皆様も大変な季節かと思いますが、ご無理のないように園芸を楽しまれてください。
00:00最近暑いですね
01:48直射日光、暑さについて
03:35水やりについて
04:20反射防止について
05:30薬剤散布について
06:28花について
07:31花後の剪定について
09:39熱中症に気を付けましょう
00:00厳しい暑さ
00:57鉢栽培
03:03タイマー式自動灌水
14:39タイマーとの組み合わせ
16:44購入時の注意点
19:26ホースの注意点
22:07夏の地植えの水やり
25:10水鉢を作るのも一つ
26:25地植えの水やり実践
30:09夏のご褒美が秋バラです
毎年夏に「以前購入したつるバラがとても元気が良く、すごい勢いで伸びています、どうしたらよいのでしょうか?」とご質問をいただきます。
理想の形(フェンスにしたい、アーチにしたいなど)になるまでは、そのまま伸ばして誘引してください。だいたい、2~3年はかかります。それ以降、もう理想の形が出来上がったら、不要な枝は落としてください。そのあたりを詳しく説明いたしました!
※脚立とバリカンの使用には自己責任で十分ご注意ください。
↑こちらは土が白っぽく、さわるとさらさらになっている状態です。水が足りません。
↑写真の真ん中あたりの株が水切れです。
全体的に葉が「へなっ」とうなだれてきました。
この状態が進みますと、葉が枯れてきます。
こちら、枯れはじめてしまった葉です。自然に落葉していきます。
↓水をあげて約1時間半後には、こんなに元気になります。
↓水切れ中
↓復活!
先ほどの株全体も、水切れ中はこちら↓でしたが
一部、まだ時間がかかりそうですが、全体的にはこんなに復活してきます↓