ばら苗の管理方法
剪定、植え替え、病害虫防除など、ばら苗の育てかたや、管理のやり方です。
「鉢からバラを抜いて土を入れ替えるなんて怖くてできないよ」
「植え替えた後の古い土の処理、困るなぁ」
「植え替えってしたほうが良いらしいけれど、面倒だしまた来年でいいか」
全て、筆者がかつて思っていたことです。
そして当時育てていたバラ1株を弱らせてしまいました……
なぜ冬の植え替えは必要なのでしょうか?
植え替えには、大きな目的が2つあります。
☆新しい土に入れ替える
植え替えは、『植え替え』よりも『土替え』の側面の方が大きいかもしれません。
培養土には、バラの成長に必要なさまざまな栄養がたくさん含まれています。その中には元々土に含まれていて、肥料ではまかなえないものもあります。
1年間バラが使ってきた土にはその栄養が残っていません。
新しい土に入れ替えることによって、肥料だけではまかなえない栄養を補充することができます。
☆根を整理する
植物は細根から養分や水を吸収するため、元気なバラは細根をたくさん伸ばします。
しかし、細根が多くなりすぎると根がぎゅうぎゅうに詰まってしまい、水はけが悪くなって根腐れを起こしたり、根からの吸収能力が落ちて株の元気がなくなってしまったりします。
また、根が増えすぎると鉢の中の土が追いやられ流出し、量が減ってしまいます。
そのため、増えすぎた細根を減らしてあげる必要があるのです。いわば、根のメンテナンスですね。
大仕事で面倒に感じる方もいらっしゃるとは思いますが、バラのために是非、冬の植え替えは行いましょう。
当園で販売している7号鉢の苗を例に、植え替え方法の基本についてご紹介します。
~植え替え・基本の流れ~
①剪定
②土を落とす
③根を整理する
④鉢に植える
⑤水をあげる
⑥防寒
まずは剪定をしましょう。
冬のやるべきことの中の一つに冬剪定は含まれていますが、枝が伸びたままでは植え替え作業の邪魔になるかと思いますので、先に剪定はしておきましょう。
また、植え替えによって根に多少なりともダメージを与えてしまいますので、どちらにせよ剪定は必要になります。
四季咲き鉢植えの冬剪定については、動画で解説しています。
鉢からバラを抜き取り、根がたくさん抱いている土を落とします。
鉢から抜き取りづらい時には、ゴムハンマー等で鉢のふちに衝撃を与えるとはずれやすいです。
土を落とす際、熊手などの道具で掻いても良いですが、意図せずに根を大きく傷つけてしまう恐れがあります。
可能であれば、ホースや散水シャワーの水圧で土を洗い流すと、根を傷つけずに土を落とすことができます。
また、土を落とすといっても全ての土をきれいに落とす必要はありません。多少残っていても構いません。
ある程度土が落ちたら、増えすぎた細根を取り除いていきます。梳いていくイメージで、手や熊手等で余分な細根を取っていきます。

細根を取っていくと、内側の土が出てきます。洗い流しながら根を整理しましょう。
少し取りすぎかな?と思っても、ほぼなくなってしまうようでなければ大丈夫です。生育期になれば、細根は再び増えていきます。
強く突きすぎると、土が詰まりすぎてしまうので注意!
土を入れたら、たっぷり水をあげます。
鉢底から水が出るまで、しっかり水をあげましょう。
そのあとの水やりは冬の間でも変わらずに、土が乾いたらあげてください。
鉢は冬の寒さを側面からも受けるので、地植えに比べて根が寒さに晒されやすいです。
よほど寒さの厳しい地域でなければ、鉢の芯まで凍ることはめったにないですが、念のためにでも寒さ対策をしましょう。
バラの寒さ対策について、こちらの動画で詳しく解説しています。
おおまかな流れは基本の方法と同じです。
しかし、基本で紹介した方法では7号鉢でしたので、ひと周り大きな8号鉢に変えて植え替えしましたが、
やや大きめの鉢の場合は、これ以上鉢を大きくしても仕方ないので、今までの鉢もしくは同サイズの鉢に植え替えます。
また、こちらも土は全部落とさなくても構いません。全体の3分の2程度でOKです。
7号鉢の場合と同じく、細根が多い場所は減らしてあげましょう。
持ち上げられないほどのとても大きな鉢やプランター、どこかに誘引している鉢のつるバラ等の場合、鉢から株を抜くことはほぼ不可能です。
無理に抜く必要もありません。無理に抜くと木を傷めてしまう恐れがあります。
そんな大きな鉢の場合は、表面の取れそうな土を取り除いて、その分新しい土を入れてあげましょう。
それだけでも新しい土の栄養を得られるのでバラのためになります。
植え替える時に株を鉢から取り外すことで、普段見られない場所や見づらい場所が見やすくなります。
その時にぜひ確認しておきたいのが、害虫がいるかどうかです。
☆コガネムシ類の幼虫
Q. 休眠期とは言いますが、寒くなったのに葉も花もまだついています。葉が落ちるまで植え替えはしない方が良いですか?
A. 葉や花がついているかどうかはあまり関係ありません。寒くなっていれば植え替えして大丈夫です。暖かくなる3月にはもうバラが活発に生育しはじめるため、12~2月の間に植え替えは済ませましょう。
Q. 植え替えと鉢増しは同じですか?
A. 違います。 鉢増しは根を崩さずにひと回り大きい鉢に移すことを指します。土は元の鉢のものをそのまま使い、足りない分は新しい土を足します。植え替えは根を崩し、土を入れ替えて植え替えます。
Q. 細根と一緒に、古くてかたい根も切っていいですか?
A. 切らなくていいです。むしろ、なるべく切らないでください。古い根はそう増えません。細根を減らすのは、増えすぎて詰まってしまうからなので、古い根まで切る必要はありません。また、古い根は先端に細根をつけて吸水するので、切ってしまうと根としての能力が損なわれてしまいます。長くなりすぎて鉢に収まらない場合は仕方ないですが、なるべく切らないようにしましょう。
Q. これから株を大きくしたいので、今のうちに7号鉢からとても大きい鉢に植え替えしてもいいですか?
A. オススメできません。 出来る限り、今の株の大きさに合った鉢に植え替えてあげましょう。株に合わない大きい鉢に植えてしまうと、土に対して根が少ないため吸水が追いつかずに根腐れを起こす場合があります。将来的に大きな鉢に植えたい場合には、株の生長に合わせて毎年少しずつ鉢を大きくしていきましょう。
そして、厳しい冬を終え、4月に入り気候があたたかく安定したころに皆様にお届けしています。


ハダニは、あたたかい時期は葉の裏側に付いて液を吸いますが、寒くなってくると葉は落ちますのでバラには被害がなくなります。そして寒くなると株元に移動し薄皮の中に入り込んで越冬します。そのため、この時期は葉に薬剤散布してもあまり意味がありません。
春から夏にかけても黒星病は出ますが、その頃に黒星病が付くと葉が落ちてしまい光合成がしっかり出来なくなります。すると木が充実せずに株が弱ってしまいます。春から夏にかけては薬剤散布をしっかり行い、木を充実させる時期です。

気温が低くなってくるとバラにとっても快適な時期。夏バテしていた株も元気さを取り戻し、小さな黄緑色の新芽も健やかに伸びてきます。その柔らかい新芽や蕾を狙う虫も出てきますし、この涼しさだからこそ発生しやすい病気もあります。こまめにお庭やベランダを歩いてみて、ひどくなる前に早期発見に努めましょう。
20~25℃ぐらいの気温で発生しやすい病気です。
黒星病の何が怖いかというと、その広がりを止めないと生長に大切な葉が落葉してしまうということです。葉が少なくなれば光合成も出来ません。
秋はどうしても黒星病が出やすいタイミングですので、100%発生させないようにするということは、プロの私でも難しいことなのです。ですが、出来る限り葉を残し光合成ができるように病気の予防、もしかかってしまった場合はそれ以上広がらないように早期の治療を行って下さい。(「予防薬」、「治療薬」がありますので薬剤散布をしてください)
黒星病とは…
カビの一種で、葉の表面に胞子が付き葉の中に入り込んで成長します。長雨が続きそうな時に予防として薬剤散布するのが一番良いと思いますが、もし発生してしまった場合は成長の初期段階(小さい黒い斑点が出た時)で薬剤散布することが大切であり、成長が進むと薬剤散布しても効果が少ないので早期発見と薬剤散布が重要になります。
薬剤としては、ダコニール・サプロールなどをお勧めします。
秋バラが咲き始めるこの時期に注意するのが、タバコガという蕾や花を食べる虫です。タバコガは蛾が飛んできて卵を産み孵化するので、特に予防薬というものはありません。タバコガが付いたら薬剤散布をしますが、体が大きいので薬では効かないこともありますので、まめに見回って早期に発見し、物理的に取り除くのが一番です。
※詳しくはブログ記事…「Q.蕾に穴が空きました。虫がいるのでしょうか? A.「タバコガ」かもしれません」をご覧ください。
黒点病でもないのに、葉がどんどん黄色くなり落葉していく。なんとなく株全体が元気でない。
そういうときは一度地中を確認してみましょう。鉢の場合はそのままスポッと引っこ抜く。地植えの場合は根の周りを少し掘ってみてください。
白根が食べられ根鉢が崩れていたら大変です。幼虫が見つかれば捕殺してください。地植えは全ては掘れないので、根が食べられていた兆候があれば殺虫剤を用法を守りジョウロなどで潅水してください。コガネムシの幼虫に根がどんどん食べられてしまうと、最悪の場合は枯れてしまいます。
元気のない株で、9月に確認を行っていなかった場合は、今一度確認してみてください。
予防薬…ベニカXガード粒剤、オルトランDX等
※詳しくはYouTube動画…葉が黄変?株が不調?コガネムシの食害かもしれません をご覧ください。
色が魅力的です。気温が下がり、色が濃くなるため「春バラより秋バラが好き」という方も少なくないかと思います。
また、春の花は2月に強剪定(本剪定)して一斉にグーンと伸び、ほぼ同時期に沢山咲きますが、半月ほどで終わってしまいます。一方秋の花は、四季咲き品種であたたかい地域、かつお手入れを適切にすれば3ヶ月ぐらい楽しむことができます。状況やお手入れが良ければ、12月ごろまで繰り返し咲く四季咲き品種もあり、春バラより長く楽しめることがあります。
それぞれの季節でバラを楽しまれて下さいね。
今まで夏剪定というものをYouTube動画で配信してこなかったのは、それほど重要なことではないと思っていたからです。
そもそも最も重要なのは、一年のスタートである大元の冬に行う本剪定ではないでしょうか。そこからバラの1年が始まり、春に咲き終わったら剪定をし次の二番花、また咲き終わったら剪定し次の三番花、そして剪定…その繰り返しで秋まで行く訳です。
様々なメディアで「10月中旬頃の秋バラをより綺麗に楽しむために調整するテクニック」としての夏剪定が強調されているわけですが、私としては改めて強調するのではなくて、一年の流れの中で咲き終わったら剪定をするという基本の繰り返しをしていく中で、秋に綺麗な花が咲くという流れで良いと思っています。なので、「夏剪定」だけが特別なわけではないと思います。
ただ、冬の本剪定や夏剪定は、春の一番花や秋に綺麗な花を咲かせるという自然を理解したうえで行うテクニックですから、知識としては大事なことだと思っています。

四季咲きバラにおいて、開花したら剪定、開花したら剪定…その延長上で行っていれば良いだけなので、何月何日までに剪定をしなくては行けないということはありません。
四季咲き性のバラの場合、剪定してから50日位で開花します。つまり、遅く剪定すれば遅く咲きますし、早く剪定すれば早く開花します。いつごろ開花を楽しむかによって剪定時期を考えるので、いつ剪定しても良いと思います。
別の見方をすれば、いつまで暑いのか、いつごろから気温が下がるか、自然のことはわかりません。こちらが狙った通りにならないのが自然です。バラが咲きたくなったら咲きます。
ちなみに、四季咲きの一部の品種で、なおかつあたたかい地域では、12月頃まで咲くものもあります。繰り返し年に何回も咲きますので、夏剪定から●日後に秋バラが狙った通りに咲く、というよりも、自然の流れでするバラとお付き合いのする方法を私はしています。(様々な考えがありますので、ご自身に合った方法でバラを楽しまれて下さい)
一方、つるバラやシュラブ系など長く伸びる品種は、基本的には夏剪定は必要ありません。ここでいう夏剪定とは、秋の開花をより綺麗に楽しむためのテクニックですから、一季咲きが多い(秋に開花をしない)伸びる品種には不要です。四季咲き系統の品種と混同しないように気を付けましょう。
つるバラの剪定の基本的な考え方は、フェンスやアーチなど、理想の形になるまでは(覆いたいものを覆うまでの時期は)剪定せずにぐんぐん伸ばします。それまでは、花柄を取るぐらいで枝はなるべく伸ばしてあげて、形が出来上った後に不要な枝や古くなった枝を整理(剪定)してください。本格的に剪定と誘引をするのは冬に葉が落ちたころに行います。
ブログ記事…夏に伸びすぎてしまったつるばらの処置、基本の考え方
なお、シュラブローズや一部のつるバラなどでも、秋にも返り咲く品種もあります。ですが、四季咲きと同じように「夏剪定だ!」と意気込んで強く剪定すると花が咲かない場合もあるので、その品種ごとの特性をよく理解してください。品種ごとの特性をよく理解することも上達の手段です。
ちなみに、人気のピエールドゥロンサールも返り咲き性で秋にも咲きますが、開花後に強剪定をしてしまうと秋に花が咲かなくなってしまうことがあります。裏を返せば、開花後は花柄だけとるぐらいにして、あまり剪定しないのがコツです。枝が長くなり散らかるというデメリットはありますが、花数は増えます。
秋の開花を狙って調整しても、自然の中での管理なので、思い通りにならないのは当たり前です。それぞれのお住まいの環境によって、良い育て方を模索するなど正しい方向で注意を払うことが肝心です。
切る場所をあまり気にし過ぎると気疲れしてしまうので、あまり難しく考えないように楽しんでほしいと思います。咲き終わったら剪定ということを繰り返していく中で、たまたま夏剪定が強調されているものであって、気楽に考えてほしいと思います。
基本のポイントは、光合成のための葉を沢山付けながら形を整える、不要な枝はとる、ぐらいに思ってください。そして虫は早期発見につとめ、黒点病などの病気などを出させないように管理をします。夏剪定だからと特別に難しいことがあるわけではなく、基本の管理の繰り返しです。
「春や秋のバラが最も美しい」という考えはもちろんその通りですが、自然界の中で生きているバラですから、夏や冬のバラも、それなりに情緒があるものです。
夏のバラは春や秋に比べると花は小さく、日焼けして色も良くないし香りもあまりしませんが、猛暑の中頑張って生きている花もそれなりに良いものです(夏の花は小さくて可愛いという声も聞きます)。
また、冬の雪に覆われたバラも風情があります。
さらに、春の一番花では、寒さの中から育つので奇形の花を見かけることがあります。ですが、それはそれで自然の面白さを感じて楽しいものです。それぞれの環境の中でバラは順応して生きているので、そのときどきの姿は情緒があって良いものだと私は考えています。気楽に考えましょう。
今、皆さんが育てられている多くのバラが、園芸品種です。
野生種のバラ属は、もともと北半球にのみ分布する植物で、アジア、ヨーロッパ、北アメリカなど広い範囲で生息し、その数150~200種と言われています。
気候的には寒帯から赤道に近い熱帯地域まで、様々な環境の中で生息しています。(日本でも、野ばら、モッコウばら、ハマナスなど多くの野生種を見る事が出来ます。)
野生種とは、その環境に適応してたくましく育った品種のことで、今、皆さんが育てている園芸品種とは異なります。
園芸品種とは、育種技術により作り出された、お客様の趣向に合わせた売れる品種を指します。
なので、野生種に比べ、強健性、耐病性なども遺伝的に問題を抱えています。
連日、30度を超えるような高温多湿の環境は、園芸品種のバラにとって厳しい時期になります。とくに炎天下の鉢栽培などは余程、注意をしてあげないといけません。
(鉢栽培):鉢という限られた環境の中で生育しているので、水切れには特に注意が必要です。
日中の暑い時間帯は避け、朝晩の涼しい時間帯にあげる様にします。ホース内の水は、はじめはお湯になっているので、手で温度を確認してから行って下さい。
水やりの回数も、土の乾き具合をよく観察して、春より増やしてください。篠宮バラ園では酷暑日の鉢バラは日に3度水をあげることもあります。
灌水タイマーなどを使用することもオススメです。旅行などで何日か空けるときなどに最適です。当園でもこのようなタイマーを使用しています。(お出かけ前に機械がしっかり機能しているか確認してください。)
また当園のスタッフからは、数日不在にする場合、近所の方に水やりを頼んだり、地域のシルバー人材センターさんにお願いしている、という声も聴きます。
(露地栽培、地植え):鉢栽培程は注意を必要としませんが、1週間以上、雨が降らなかったら、夕方、陽が落ちてからたっぷり上げます。鉢栽培とは全く異なり、ホースの水をぽたぽたたらしながら、しばらく出しっぱなしにするくらいたっぷりあげましょう。地中の根がある部分の土に的確にじっくり水をしみこませるため、ぽたぽたと水を垂らすのが理想です。短い時間で大量の水を一気にあげると根の無いところにまで水が流れていき無駄になってしまいます。
なお、最近の40度近くなる気候や、地植えのスペースが狭い場合は1週間持たない場合があります。その際はもっと頻繁に水をあげてもよいでしょう。
詳しくは猛暑の水やりという動画をご覧ください。
移動できる鉢などは日差しが強いときは日陰に避難させて下さい。人間も日焼けするように、強烈な日差しが続くとバラも葉焼けします。葉の表面が黒くなったり、葉全体が黄色っぽくなるなど、元気がなくなります。葉焼けで株自体が枯れるということはありませんが、直射日光であまりに暑すぎる場合は遮光ネットなどで工夫して下さい。
また、この時期は台風がくることもありますので、倒れないような対策も場合によっては行ってください。
夏バテはストレスに有ります。夏バテしたら、バラが好む環境を作って上げてください。
具体的に表すのは難しいのですが、葉に色艶が無くなり全体的に元気が無い様子です。人も元気がないと見た目で解るものです。

Q.夏バテしたら水や肥料は上げ過ぎない方が良いと聞きました。なぜですか?
バラに限らず、人でも夏バテしているときは、安静にして回復を待ちますよね。弱っているときに高カロリーのビフテキやらテンプラなどは受付ないのと一緒です。バラも当然生き物です。
根は植物にとっての生命線です、根腐れを起こさないように注意してあげて下さい。
撮影しているのは5月~6月ですが弱った株の再生の記録がありますのでよろしければご参考にしてください。
瀕死苗復活の記録24年5月~
夏は病害虫にとっても過酷な季節で、被害の発生が少ない時期です。なので、多くを散布する必要はありません。
それでもどうしても必要な場合は濃度を低くし、高温時は控えましょう。
こちらの記事も参考にしてください。バラの病害虫と対策
控えた方が無難です。
肥料を上げる、栄養を上げると言うようで、一見良い様に思われますが、夏は忍耐の時で、栄養成長する時期ではありませんから必要ありません。それよりも、肥料過多による根焼けなどのデメリットを考えなくてはいけません。
肥料は9月以降の生育の時期にあげるのがベストです。
なぜなら、春、秋の気候を好むバラにとって過酷な真夏の環境は大げさに言えば生命を維持できるか否かそんな厳しい環境なのです、特に鉢栽培において特に重要になってきます。お客様の日々の管理がバラの生死を握っていると言っても過言ではありません。
強剪定は控えて下さい、葉焼けの原因となります。バラに限らず、植木などでもしてはいけません。
これは、強剪定をすることによって、今まで懐のなかのあまり陽の当たらなかった葉が強剪定された為に、いきなり強い日差しを浴びます。今まで丁度良い影になっていた葉が突然30度を超す日差しを受ければ葉焼けを起こすのは当然で、下手をすると枯らしてしまうかもしれません。
そもそも、夏は強剪定する時期ではありません、2月いっぱいまでの休眠期に行う作業です。
夏はバラにとって過酷な季節です、絶対にしないで下さい。特に植え替えは枯らす覚悟が必要です。
鉢増しの作業は春と秋の生育期が適しており、ましてや植え替えの作業は根を触るので、根へのダメージが少ない冬の休眠期に限られます。
夏は、植え替えや、鉢増しの作業をする(根に刺激を与える)時期ではありません。
※鉢増し…根鉢(鉢の形に固まった土)を崩さずに、一回り大きな鉢に土を追加して植える作業。
※植え替え…根鉢を崩して根を出し、土を新鮮な土に入れ替える作業。鉢の大きさは変えずに、古い土から新鮮な土に入れ替える。
この夏を越すことができたご褒美に、秋にはきれいな花を咲かせてくれるはずです。水やりの頻度が増えるなど、皆様も大変な季節かと思いますが、ご無理のないように園芸を楽しまれてください。
00:00最近暑いですね
01:48直射日光、暑さについて
03:35水やりについて
04:20反射防止について
05:30薬剤散布について
06:28花について
07:31花後の剪定について
09:39熱中症に気を付けましょう
00:00厳しい暑さ
00:57鉢栽培
03:03タイマー式自動灌水
14:39タイマーとの組み合わせ
16:44購入時の注意点
19:26ホースの注意点
22:07夏の地植えの水やり
25:10水鉢を作るのも一つ
26:25地植えの水やり実践
30:09夏のご褒美が秋バラです
毎年夏に「以前購入したつるバラがとても元気が良く、すごい勢いで伸びています、どうしたらよいのでしょうか?」とご質問をいただきます。
理想の形(フェンスにしたい、アーチにしたいなど)になるまでは、そのまま伸ばして誘引してください。だいたい、2~3年はかかります。それ以降、もう理想の形が出来上がったら、不要な枝は落としてください。そのあたりを詳しく説明いたしました!
※脚立とバリカンの使用には自己責任で十分ご注意ください。
↑こちらは土が白っぽく、さわるとさらさらになっている状態です。水が足りません。
↑写真の真ん中あたりの株が水切れです。
全体的に葉が「へなっ」とうなだれてきました。
この状態が進みますと、葉が枯れてきます。
こちら、枯れはじめてしまった葉です。自然に落葉していきます。
↓水をあげて約1時間半後には、こんなに元気になります。
↓水切れ中
↓復活!
先ほどの株全体も、水切れ中はこちら↓でしたが
一部、まだ時間がかかりそうですが、全体的にはこんなに復活してきます↓


○市販のスプレー剤
目安:1~3鉢
ホームセンターやスーパーの園芸用品コーナー等で購入できる、手軽でとても入手しやすいものです。はじめから適切な濃度の薬剤がスプレーボトルに入れられているので、買ってすぐに使用できます。
数鉢であればこちらで事足りますが、薬剤散布が必要なバラの数が多くなると何本も必要になり、ずっとスプレーし続けていると腱鞘炎になってしまう場合もありますので、その場合はタンクのある噴霧器を使用しましょう。
○蓄圧式噴霧器
目安:5~10鉢
手動のポンプでタンクに圧力をかけるタイプの噴霧器です。家庭用としては一般的なもので、タンク容量は2~5Lのものが多く販売されています。
連続噴霧ができますが、しばらくすると圧がなくなるため、その都度ポンプで圧をかける必要があります。
が、比較的安価に入手できますので、初心者の方もこのあたりは1台はご用意いただくと良いですね。スプレーに比べ、圧倒的に薬剤散布が楽になります。
このブログの下に噴霧器の使用方法の動画を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
○背負い型蓄圧式噴霧器
目安:10~20鉢、花壇
上記の蓄圧式噴霧器のタンク容量が大きいものです。圧力は本体横のレバーでかけるので、背負ったまま噴霧し続けることができます。
背負うので移動しやすいですが、12~18Lのタンク容量をいっぱいにするとそれ相応の重さになります。
写真のものは、丈夫で長持ちすると園主が愛用している桃太郎です。
以上がご家庭ででおすすめできる噴霧器です。以下は、プロや農家が使用する噴霧器ですのでご参考までにご覧いただければと思います。
○エンジン式噴霧器
目安:20鉢以上、広範囲
噴射の動力が、圧力ではなくエンジンの噴霧器です。背負い動噴とも呼ばれます。
エンジンを動かすためにガソリンが必要になりますが、その分パワフルで長時間使用することができます。圃場のような規模の大きい場所で適します。
タンク容量は20Lですが、エンジンが重たいため、一番重いと30kg弱になります。
○動噴(動力噴霧機)
大きなタンクと大きなエンジンで、より広範囲・長時間の噴霧を行う場合に使用するものです。
タンクとエンジンは置いたまま、長いホースを伸ばして噴霧します。
薬剤散布をする時、はじめに行なうのが薬剤選びです。特に噴霧器を使用する場合は希釈用の農薬を購入して使用することをおすすめします。今対処・予防したいのは虫なのか、病気なのか、よく考えながらどの薬剤を使用するか決めることがとても大切です。
希釈用の薬剤は500倍や1000倍など、かなり薄くして使うものが多いです。また、殺虫剤と殺菌剤は混ぜて使うことが出来る場合が多いです。市販のハンディスプレーで殺菌・殺虫どちらも効果があるものがありますが、それと同じです。薬剤によって混ぜると危険なものもありますので、薬剤の説明を読んでから混ぜましょう。
また展着剤を混ぜることで薬の効果を高めることができます。展着剤はのりのような役割があり、より長く葉に薬が留まるようになります。
いずれの場合でも、必ず薬剤の説明書きをよく読み、希釈濃度を守って散布しましょう。
殺菌剤サプロール乳剤
殺虫剤マラソン乳剤
展着剤スカッシュ
薬剤散布する時は、上からだけでなく、下からも噴霧しましょう。特に下からは念入りに行います。
黒点病などの菌・ウイルス由来の病気は下から入ってくることが多く、上から噴霧するだけでは殺菌剤の効果が発揮されにくいのです。また、裏側は薬剤がかかりにくいので、より念入りに噴霧する必要があります。
また、同じ薬剤を使い続けるのは、病害虫に耐性ができてしまう可能性があるのでおすすめできません。
病害虫と薬剤散布についてはYouTubeでも解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。
Q.希釈用の農薬を希釈する時、水が先ですか?薬が先ですか?
A.どちらが先でも構いませんが、必ずよく混ぜてから使ってください。水を先に入れ、そこに薬剤を垂らすほうが混ざらない心配は少ないでしょう。
Q.うまく混ざっている気がしません!タンクが重くて振れません!
A.噴霧器のタンクに直接薬剤と水を注いで混ぜるのは構いませんが、丸っこいタンクは持ちづらく混ぜにくいでしょう。
そんなときは、空のペットボトルを用いて先に薬剤と水を混ぜてからタンクに注ぎましょう。ペットボトルで作った薬剤は2~3日もちますが、長期保存はできません。なるべくその日に使うだけの量を作りましょう。
Q.噴霧器は毎回きれいに洗った方が良いのでしょうか?
A.毎回洗ってきれいにするに越したことはありませんが、使ったまま置いておいても基本的には大丈夫です。神経質になる必要はありません。
乳剤や展着剤は白濁して固まりそうに見えますが、かなり濃度は薄いので、それらでノズルが詰まることもありません。
ただし、銅を含む殺菌薬、いわゆる銅剤を使用する場合は要注意です。金属の部品を腐食したり、他の薬剤と化学反応を起こして変質したり、その変質した成分が薬害の原因になったりします。
また、銅剤でなくても金属部分に薬剤が付いたままですと錆びや劣化の原因になりますので、お手持ちの噴霧器・使用する薬剤の種類はしっかり確認して使いましょう。
Q.蓄圧式噴霧器の噴口は液の出方が調節できるようになっていますが、どのくらいが良いのでしょうか?
A.ピンポイントに薬をかけたい場所があるならばストレートでも構いませんが、基本的には細かいミスト状が好ましいです。特に黒点病等の菌は下からバラに付着するため、葉の裏側に薬をかけるのが効果的です。水滴が大きいよりも細かい方が裏にかかりやすいです。
詳しくは動画で解説しておりますので、ぜひご覧くださいませ。
00:00質問、はじめに
01:52スプレー式
03:52蓄圧式噴霧器1
06:52蓄圧式噴霧器2桃太郎
10:07【プロ】エンジン噴霧器
12:00【プロ】動力噴霧器
13:57家庭用噴霧器選び
15:27使い方、薬液づくり
21:52使い方、圧をかける
24:58使い方、散布
30:07質問、洗浄について
31:19質問、薬液の上手な作り方
33:30プロのエンジン噴霧器