サハラ’98の詳細

サハラ砂漠の赤い砂のような、鮮やかな黄にオレンジ色がさす丸弁平咲き。縁にかけて色が濃くなり開くにつれ赤みが増し、全体に黄、オレンジ、赤の華やかな饗宴になります。
縁が少し波打っている葉は光沢を持ち、花によく映え、うどん粉病にも強いです。
花付きがよく数輪の房咲きになり、花弁が厚いため雨でも傷みにくく長く花持ちします。
元々やや横張りのシュラブですが、生育旺盛でしっかりした枝をのばすのでつるバラとして扱います。ランブラーのようなしなやかさはありませんが、ハイブリッドティー系のつるバラより誘引はしやすいでしょう。
植木鉢でも育てられますが、フェンスやトレリスなどに絡ませると大変美しく仕上がります。

また四季咲き性が強く、生育旺盛で耐病性も高いので、初心者にも安心してお薦めできる優秀なつるバラです。

ちなみに「サハラ」はアラビア語で砂漠という意味です。
アフリカ大陸北部にあるサハラ砂漠は世界最大の砂漠ですが、サハラの砂はそのほとんどが石英の微粒子で、表面が酸化鉄で覆われているため赤い色をしているそうです。 サハラ砂漠の写真を見るとどれも夕陽に照らされたようなオレンジをしていますが、土壌そのものの色だったんですね。

タンタウは1966年にも同名のサハラという品種を出しています。 区別して98としていると思われますが、日本以外では単に「Sahara」で流通しているのをよく見かけます。