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ご家庭行う無農薬でのバラの育て方と、私の所感

ここ数年で、お客様からのバラの無農薬栽培についてのお問い合わせを多数いただくようになりました。
あらためて、栽培のコツと、私の考えをお伝えいたします。
結論としましては、努力なしに無農薬栽培は成功しません。ですが、成功した時の喜びはひとしおです。ぜひ挑戦してみてください。

無農薬栽培のコツ


【1】とくに黒点病(黒星病)に気を付ける

一般に、バラは病害虫を受けやすいため栽培が難しいといわれていますが、それは大きな誤解です。
たしかに病害はありますが、害虫に関しては他の植物より特別に被害を受けやすいわけではありません。
被害の中でも最も問題になるのは黒点病です。この病気にかかると瞬く間に葉を落とし、光合成が出来ず、栄養成長が悪くなり株の熟生が劣ります。


【2】良好な環境づくりと適切な管理に努める

バラは同じ品種であっても環境の良し悪しによって被害の大きさが変わります。バラを受け入れる前に、場所をよく確認しましょう。日当たりと風通しが良く、水はけの良い肥沃な場所に植え付けるのは、大切な病害虫対策になります。


【3】よく観察。早期発見と早期対処

病害虫はそれぞれ発生時期が限られていますから、発生時期になったらよく株を観察し早期発見に努めましょう。また、発見後は速やかな対処を心がけます。

言葉にするととても簡単な「良好な環境と適切な管理」と「早期発見と早期対処」ですが、この徹底が無農薬バラ栽培で最も重要な作業です。


農薬に頼らないためにはとにかく早期発見と早期対処

ここでは、バラに特化してお話していきたいと思います。
「科学的に合成した農薬や化学肥料を使わないバラの育て方」など、現代では様々な情報が溢れています。

人に限らず生命には生老病死という避けては通れない現実があります。バラや人から見れば「病害」虫と言われる生き物にもその現実があり懸命に生きています。その命のせめぎあいの中から、バラがより美しく元気に咲くように、化学的な発見から薬が生み出され、人類に大きな貢献をしてきました。そうして、病害虫も農薬も、私たちが様々なバラを自分の手元で楽しむために、栽培の手助けをしてくれているのも事実です。

ただ、化学物質にアレルギーを持つ方もいらっしゃいますし、環境や人の体に悪影響があるものは避けたいものです。そのためにも「早期対処」が特に重要になってきます。

たしかに、農薬に頼らない方法もいろいろあります。
例えば、黒点病に対しては雨による土も跳ね返りが主な原因なので、そうならない工夫を事前にする。うどんこ病に対しては、胞子の拡散を抑えるのに牛乳などの粘液のあるものを散布する。(当園でもでんぷん質の「粘着くん」なるものを使用しています。)虫の対策として木酢液の使用などいろいろな民間療法もあります。

ただ、これらはあくまでも初期対応でしか効果が無いと思われます。手遅れになってからでは打つ手がありません。
そうならないために、常日頃からバラの生育に気配りし、その時々の状況を把握して早い時期に必要な対処をする。そのことが減農薬になり、しいては無農薬につながることになります。

無農薬栽培はバラへの細やかな気配りが一番です。
努力なしには、無農薬栽培は成功しません。



こちらの動画で無農薬栽培についての考えをお話しました。




バラの病害虫と対策

この記事を書いた人

篠宮バラ園 園主

篠宮バラ園 園主

「毎日がバラとのお付き合い」
20歳のころから50年近くバラとともに生活しています。いまだにバラの気持ちを理解しきれていません。

「気まぐれで気位の高い姫と、これからも…」
園主のひとり言でした。