1世紀半も前にフランスで作られた「ラ レーヌ ビクトリア」の枝代わりの品種です。 花色は淡桃色で深いカップ咲きで数輪の房咲きになります、強い芳香があり樹形は直立性でシュートの発生も良く大きな株立ちになります、強健種で初心者の方にお勧めしたい品種です。
バラの栽培は、香料、薬用として利用されたのが始まりで、起源は古代ペルシャ(現在のイラン)と言われます。
ヨーロッパや日本、中国の野ばらが原種となり、現代のバラの基礎になりました。現代のハイブリットティ(HT)「モダンローズ」は、1867年に四季咲の「ラ フランス」の品種以降のバラになり、それ以前のものをオールドローズと呼びます。
オールドローズは原種の血を受け継ぎ、丈夫で強健な品種です。「ラ フランス」以降の品種は鑑賞用に人為的に交配された園芸品種で、美しさを求めた結果、強健性に難がある品種が多い様に見受けられます。
オールドローズは一季咲きが多く残念ですが、その香り、花容のすばらしさには圧倒されます。
花壇でも鉢でも向く品種です。でも、のびのび育つ露地植えが理想ですね。
もし露地植えが難しい場合は、大き目な鉢を選び、水の乾きなどのストレスを無くしてあげます。
枝も良く伸び風当たりも良くなるので、トレリスなどに沿わせるのも良いです。
木立性のオールドローズは自然のまま、手を加えなくても良いのですが、スペースを考慮して剪定します。 短く剪定してもそれなりに仕立てられますが、オベリスク仕立てなどがお勧めです。フェンス、アーチには向きません。
中輪の花ですので開花後は花びらが風に散る様に舞います。
花色、香り、育てやすさは素晴らしい品種です、当園でも一押しの品種になります。