ヴィクトリア女王を表しブルボンローズを代表する名花です。
ラベンダー色を帯びたローズ色の深いカップ咲きで、数輪の房咲きとなります。ダマスクを基調とする素晴らしい芳香が放たれ、現在でも高い人気と知名度を誇ります。
オールドローズ全般に言えることですが、半つる性のバラは、春の開花後はつるばらのように花をつけず枝を伸ばします。同じ一季咲きでもつるばらとの違いは、長い歴史の中にあります。
モダンローズ(四季咲き性)の特性を持つ「ラ・フランス」の出現によって、木バラ(木立性)という現在の四季咲き性群が出現しました。合わせて、オールドローズをモダンローズの交配によって、イングリッシュローズなどに代表されるような新しい品種群が作出されています。立性、横張性など違いはありますが、その株自体が自立でき、つるばらのように支えを必要としません。なるべく剪定を控え自然に仕立てると春にはたくさんの花をつけ、その優雅さとオールドローズ特有の香りを楽しむことができます。
お客様からのお問い合わせで、「ラレーヌビクトリアは、ピエールドゥロンサールみたいに木を横に倒して誘引した方がいいですか?それともそのまま垂直の方がいいですか?」この様なご質問が多く寄せられています。
つる性のバラのように極端に曲げる必要はありません。枝を横に誘引してあげると花付きが良くなるので、フェンスやオベリスクなどに向きますが、木立性ですので大規模な壁面には向きません。
トゲは比較的少ない方です。
まあ良いほうです。
散り際はハラハラと風に舞います。
秋に咲いているところは見たことありません。
弱い返り咲きとご紹介していますがあまり返らず、感覚的には一季咲きとほとんど変わりません。
春以降にもし咲いてくれたらラッキーと思うくらいが丁度良いでしょう。
丈夫な品種ですので、もちろん病気にも強いです。
また日陰でも育ちます。
丈夫でトゲが少なく、半つる性でありながら木立としても育てられるため、とても扱いやすく初心者におすすめのバラです。
ラレーヌビクトリアとよく似た品種にマダムピエールオジェがあります。