A.有機質の穏やかに作用するものが安心です。液肥などの即効性があるものは、安価ですがバラの調子にすぐ作用するため、取り扱いが難しくあまりお勧めできません。当園では、IB肥料をよく使用しています。
肥料とは、人が毎日食事をして活力を維持しているのと同じように、植物も生命を維持する為に、栄養を必要とします。とくに、成長著しい若い苗は注意をしてあげなくてはいけません。
肥料には沢山の種類があり、古くから使われている固形の発酵油粕や化学肥料、水で希釈して使う即効性の液体肥料など様々で、どれを選ぶかは悩む所ですね。
とくにバラの肥料と銘打った商品に関しては、バラに必要な成分を満たしていますので、ラベルに記載の量を確認して適量を施します。
大まかですが、7号鉢を例に顆粒状の肥料は小さじスプーン1~2杯、粉末3杯、固形(2~3)個といった具合です。 施肥する量は、それぞれの商品の成分の内容に違いがありますので、用法を読み推奨されている適量でお願いします。
庭植えと違い、鉢という限られた小さな中で生育するために、毎月、適量の追肥が必要になります。株元に置き肥してあげると水やりの度に、溶けて根に栄養を届けてくれます。
庭植えの場合あまり追肥した事が無いという方がおられ、それでも結構育つようですが、鉢栽培では厳禁です。
量は鉢のサイズにより決まります。
植えて間がない若い苗は、冬の「寒肥」、一番花の後の「お礼肥」、秋の開花のための3回が一般的です、鉢と違い毎月上げる必要はありません、量は鉢に1回に上げる量のおおよそ3倍が目安です。
※ツルバラなどの成長著しい品種は、肥料を控えめにしてあげます。
ツルバラ自体、成長力が旺盛な品種ですので、肥料の上げ過ぎは必要以上に枝が徒長しすぎて剪定自体が大変になります。また、徒長した枝には花が付かないので無意味です。
冬の休眠期(12月から2月)と夏(8月)は減らすか上げなくても差し支えありません。
「鉢植え」も「露地植え」も肥料は植えた後に「置き肥」として下さい。用土に混ぜ込むと「根焼け」の原因となり枯れてしまいます。
株の生育状況を見て肥料を加減しましょう。
例えば、人の食事を例に取れば解りやすいのではないでしょうか。
高級店の料理は美味しいでしょうけど、果たして健康には良いでしょうか?
バランスの取れた食事が大事なように、高い、安いではなく、肥料も適切なものを適切な量、適切な時期にあげることが大切です。
00:00はじめに
00:34有機肥料と化成肥料の違いは?
06:31高濃度の肥料は使いづらい
08:08肥料をあげるタイミングは?
09:27生ごみを株元にあげてはだめ?
10:49同じ肥料をあげ続けるのは良いの?
12:45土に混ぜてはダメ
15:49篠宮バラ園の有機肥料はどんな特徴がありますか?
17:58開花時期は避ける?
21:05真夏は?
21:33肥料が不足すると
22:48肥料を忘れていて急いで開花させたい場合は?
25:05「適量」ってどれくらい?
26:30肥料焼けってどんな症状?
27:10鉢でずっと肥料をあげないと…
28:28実演 肥料の量