樹形がコンパクトでまとまりやすいので、比較的初心者の方でも安心して育てていただける品種です。
クローネンボルグとグラナダを親に持ち、サーモンピンクを帯びたローズ色の半剣弁高芯咲きのボリュウムのある花形に特徴があります。又、名の由来もこの品種の特徴から付けられ香りの素晴らしさを表しています。冬以外、たびたび咲く四季咲き性、香り、丈夫さ、扱いやすさから、初心者の方がバラを楽しむのにもってこいの品種です。
芳純は、日本が世界に誇るバラを数多く生み出した鈴木省三氏によって1981年に作出され、多くの人々に長年愛され続けている品種で、各地のバラ園でもよく見かけます。
調香師からも高い評価を受けている芳香品種です。有名な化粧品メーカーの香りの元になったバラとも言われています。
名花、ピースの血を色濃く受け継ぎ花弁の肉厚と、ふっくらとしたボリューム感ある花は見ごたえが有ります。花もちは一般的な長さです。
葉は大きめで、葉脈がはっきり表れます、樹形は直立性ですが枝の節間が短いため、株はコンパクトにまとまり仕立てやすく、鉢栽培などに向きます。
バラの棘にも様々な形が有りますが芳純の棘は肉厚で短く、数も若干少な目の様です。
比較的丈夫な品種です。他のバラにも通じますが、高温期に下葉が黄変、落葉しやすい一面もあります。 一般的な黒点病、ウドンコ病、アブラムシなどの防除は必要です。