夏にお客様より、つるバラが伸びすぎてしまっている。この枝はどうしたらよいの?というご質問をいただきます。
あらためて、つるバラの基本の特性から考えていきましょう。
植え付けてから2年くらいの間はぐんぐん枝を伸ばす時期です。伸びた枝を季節に関係なくその都度紐で構造物に止めてゆきます。
その間に咲く花は、咲き終わった咲き柄だけ剪定します。(そのままだと実になります)
コツとしては、全体に枝が行き渡るように、できれば横か下に誘引します。或いはポール仕立てなどではらせん状に誘引してあげます。
植物は上へ上へと伸びようとするので、下に誘引すると花付きが良くなり綺麗に仕立てられます。
時間を経て、描いた形に誘引が済んだ後の手入れは、花は今まで通り咲き終わりの花柄をつみます。
その後に伸びてきた新芽はある程度伸ばし、花芽が付いていなければ、枝元を3㎝残し切ります。
花芽があった場合(ドルトムントなどの返り咲き品種で良く花を付けるの品種に多い)は、そのまま残して花を楽しんでください。
ここで大事なことは、毎年株元から発生する太いベイサルシュートは1~2本長く伸ばし、古い枝と交換してあげます。ただ、主幹は成長し太って立派な幹になりますので切らないでください。
また、冬の本剪定と誘引が必要になってきます。そちらはまた記事にいたします。
誘引に使う紐については、こちらの記事をご参照ください。プロが使っている、つるバラ誘引の紐