あるバラは、ずっと昔の時代より受け継がれていて、あるバラは、歴史の中でそっと姿を消していきました。バラにはいろんな種類があって、色や形や伸び方も様々。品種選びに迷ったら、こちらのページを参考にしてみてください。
バラ全体から見ると原種に近い系統、つまりオールド系、クライミング系、シュラブ系などが強いですね。
バラは、原種といわれる自然交配で地球上に生きていた野生種(バラの祖先)もあれば、「人の為」に人工交配、品種改良を重ねられた現代のバラもあります。
近年作られたバラは、長い歴史の中での自然淘汰が働いていませんので、原種に近いバラの方が強いと言えます。たしかに、現代のハイブリットやフロリバンダは品種により繊細なものもありますが、作出者の努力により、丈夫な品種も数多くあります。
四季咲き
カーディナル
/イングリットバーグマン
/ヘルツアス
/ニコロパガニーニ
/バレンシア
/ゴールドバニー
/ランドラ
/アイスバーグ
/モナリザ
/ダブルデライト
/モニカ
/芳純
/ストロベリーアイス
/ホワイトクリスマス
/ノスタルジー
/ゴールデンメダイオン
つるバラ
ピエールドロンサール
/サハラ98
/スパニシュビューティー
/ゴールドバニー
/フランソワジュランビル
/アルベルティーヌ
/カクテル
/テラコッタ
/アンクルウオルター
/アルテシモ
/アンジェラ
/ロココ
/ロイヤルサンセット
/春風
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英国王立園芸協会の「アワード オブ ガーデン メリット」を受賞した、日本で唯一の品種としても知られ世界中で栽培されています。
澄んだ淡桃色の花が円錐状の房にまとまって開花し、大変花持ちが良い品種です。
遅咲きで、枝は分枝が良く密に伸び、自然体では地面を這うように伸びるのでグランドカバーとしても最適です。
丈夫で育てやすく病気にも強い品種で、花殻を残すと秋にはローズヒップを楽しむことが出来ます。
イングリッシュローズ(英)English Rose
オールドローズとモダンローズ、それぞれの優れた特徴を取り入れて、
さらに優美で、香り高いバラを追求して誕生したのがイングリッシュローズです。
どの品種も多様性があり、庭に植える草木とよく溶け合うのが特徴です。
鉢植え、寄せ植え、専門の花壇、直立性のタイプは生け垣、強い伸び方をするものは小さいつるばらとしても誘引できるなどいろいろな植えかたができます。
イングリッシュ・ローズの商品はすべてデビット・オースチン・ロージズ株式会社より、Aグレードの検品済み、英国産の輸入大苗になります。
デルバール(仏)Delbard
フランスのデルバール社は、フランス中部オーベルニュー地方の小さな町、マリコーンに本社を置く総合園芸企業。
1954年からバラ育種を始め、絞り品種や華やかなバラ育種で人気を確立している名門育種家。
花色や香り、クオリティー、性質、耐病性などのコンビネーションの良さが特徴です。
国内の生産農家で生産された国産苗ですので安心して育てられます。
ドリュー(仏)Dorieux
フランス南東部、リヨンにほど近いモンタニーという小さな村に本拠を置くフレンチローズブランド。
植木生産者として創業し、1940年にフランシス・メイアンのすすめでバラ苗生産を開始しました。
現在は創業者の孫にあたる兄弟がそれぞれ育種・研究開発と苗生産を行っています。
色彩豊かで香り高い品種が多いのが特徴。
代表作は“ヴィオレ・パルフュメ”“アンナプルナ”。フランス国内はもとより、欧米でも人気があります。
メイアン(仏)Meiland
メイアン・インターナショナル社(メイアン社)は地中海の温暖な機構と、降り注ぐ太陽に恵まれた、 フランスプロヴァンス地方に本拠地を置く名門ローズナーセリーです。
19 世紀、初代がバラの育種を始めて以来、メイアン一族は6 世代にわたり、先祖から受け継いできた伝統的な育種技術に加え、 新しい時代に即した研究にも力を注いでいます。
世界バラ会連合殿堂入りを果たした「ピース」「パパ メイアン」「ピエール ドゥ ロンサール」「ボニカ’82」をはじめ、 数々の世界的な銘花を輩出し、今なお世界に多大な影響を与えています。
コルデス(独)Kordes
W. コルデス・ゼーネ社(コルデス)は、ドイツ北部のシューパーリースホープ村に本拠地を置く、世界屈指のローズンーセリー。
ドイツ北部という寒い地域ということもあり、耐寒性に優れている品種が多い。
1887 年の初代ヴィルヘルム・コルデスⅠ世の創業より125 周年をむかえ、彼の息子・子孫により、優れた育種プログラムを守り続けています。
日本でも「クリムソン グローリー」「アイスバーグ」「アンジェラ」をはじめとした数々の銘花が知られています。 現在では海外代理店との強固なネットワークを持ち、世界のあらゆる気候・趣向に対応した品種選抜が行われています。
タンタウ(独)Tautau
ローゼン・タンタウ社(タンタウ)は、ドイツ北部ウェッテルセンに所在します。
1906 年、初代マティアス・タンタウが園芸会社を興してから100 年余り。 現在は、祖父の代から長くタンタウ社に貢献してきたクリスティアン・エバースが4 代目を務めています。
タンタウ社のバラ育種事業はあらゆる花色・系統におよびます。 世界中の代理店との協力体制により、タンタウ社の品種は世界中で栽培され愛されています。
日本でも「ブルー ムーン」「ロココ」などは根強い人気があります。
河本バラ園(日)Kawamoto Rose Garden
河本バラ園は日本有数のバラ苗生産地・岐阜県大野町にある育種・苗生産会社。
女性育種家・河本純子により、女性らしいやわらかな雰囲気を持つオリジナル品種のバラを作出しております。
代表作に「ブルーヘブン」「ガブリエル」「ミスティパープル」「ラ・マリエ」など多くのバラがあります。
河本バラ園ヘヴン・オリジナルローズは太く立派な切り接ぎ苗が特徴。
他のどのメーカーにもない上品なバラに注目。
京成バラ園芸(日)Keisei Rose Garden
京成バラ園芸は、千葉県八千代市にローズガーデンを持つ、園芸総合会社。
1959年創立以来、50年以上にわたり、日本のバラ育種とバラ苗生産販売をリードして来た歴史があります。
育種事業においては、ヨーロッパなど海外でも数々のコンクールで受賞歴があるほか、海外で販売されている品種もあります。
近年においては、ローマ国際コンクールで日本初の金賞を受賞するなど、先人の技術を受け継いだ新たな「Keisei Rose」の歴史を切り拓いています。
ロサ・オリエンティス(日)Rosa Orientis
ロサ・オリエンティスは、ローズクリエイターの木村卓功氏によるブランドです。
若いころから育種をはじめた木村氏は、近年“わかな”や“ラテアート”などを作出。
2012年、満を持して「ロサ・オリエンティス」のブランドを立ち上げ、自身で作り出した魅力的なバラたちを発表しました。木村氏が目指すのは、日本の高温多湿の環境でも良く育ち、夏でも見ごたえある花を咲かせる、日本人好みの耐暑性、耐病性のある四季咲きのバラ。
「ロサ・オリエンティス」というブランド名は、ラテン語で「東洋のバラ」という意味。ここにも、木村氏の思いが込められています。
バラの野生種は、100種類~200種類あるといわれています。 そのほとんどが北半球に自生しています。 今、親しまれている品種の改良に貢献した野生のバラは、日本、中国、シリア、イランに自生していた原種8種類から11種類がといわれています。 まさに美しさの原点ともいえるバラです。 こうした原種を、役立てて、この先もまた新しい品種が生まれるのかもしれません。
ローマ、ギリシャが原産地のバラ。「ガリカローズ」 ギリシャやローマ時代、その土地で長い間栽培されていて、保存食や薬、薬用花などで利用されてきました。 北イタリアのロンバルディアからアルプスを越えて現在のフランスの全域を含み、その地方全域をローマ人が「ガリア」と呼んでいたことに由来しています。 半八重咲きで香り高く、紅色や濃桃色のバラであることが特徴で、基本的には春のみの一季咲きです。 高さ1.3mくらいの木立性ですが、中にはつる性になるものもあります。 19世紀はじめ、フランスのマルメゾン宮殿には、150種類以上のガリカローズが栽培されていた記録が残っています。
白の花色とさわやかな香りを今の時代に伝えてくれたバラです。 イタリアの画家、クラーナハ(1472年-1553年)が描いた工房作、「聖ドロテア」は、園芸の守護聖人として知られており、画中に白いバラがあるのですが、これはアルバローズだと考えられています。 また、ギリシャ神話に登場する女神アフロディーテの誕生ともに生まれたバラとも言い伝えられるくらい、清らかで、知徳にすぐれた印象のバラです。 樹形は2メートル近く伸び、棘の少ない、明緑色の茎と、灰色の葉を特徴としています。
ダマスクローズ Damask Roseシリアの首都ダマスカスから運ばれたことから始まったバラです。 この種は、ティーローズよりも際立った芳香を有しているため、当時から栽培されていました。 バビロニア地方では、紀元前千二百年ごろ、バラ栽培が行なわれていた史実があり、そのバラがダマスクローズといわれています。
ダマスク系とガリカ系を祖とするバラ。「ロサケンティフォーリア」 100枚の花弁を持つとされています。 17世紀から18世紀の絵画の題材によく描かれていたバラです。 マリーアントワネットの専属女流画家だったルイーズ・ヴィジェ=ルブランは、肖像画にケンティフォーリアローズを入れて描いており、ロココのバラと言われています。 香りがよいので、現在でも南フランスやモロッコで香料用で栽培されています。
モスは、苔(コケ)のことです。 つぼみを覆っているガクの外側や花首に細かい腺毛がたくさんある姿が、コケのように見えることからモスローズと呼ばれるようになりました。 この種のほとんどは、ケンティフォーリアローズの突然変異で18世紀ころに出現したといわれています。 ピンクの濃淡で、八重咲きが多く、良く伸びるのでトレリスなどに誘引して育てることができます。
18世紀の終わりころ、中国の原産のコウシンバラなど4種類のバラがヨーロッパに持ち込まれました。 中国のバラはヨーロッパに新しい色彩と香りをもたらし、四季咲きという貴重な性質が加えられました。 その結果、ポートランド、ブルボン、ノワゼット、ティハイブリットパーペチュアル、ハイブリットムスクという系統が誕生しました。
雑種群 Hybrid seeds学名をつける基本単位がスピーシーズ(原種)、それのハイブリット(雑種)ということで、ハイブリッドスピーシーズと呼ばれる分類があります。 おもに、ハマナシ系のハイブリッド・ルゴサ、ロサ・モスカータ系のハイブリッド・ムスク、西アジアのロサ・フェティダ系のハイブリッド・フェティダ、ロサ・スピノシシマ系のハイブリッド・スピノシシマ、ロサ・エグランテリア系のハイブリッド・エグランテリアなどがります。 これらは、原種を親にしているので素朴さがあり、丈夫な品種が多いです。オールドローズ中心の庭づくりを表現するのに引き立て役にもなります。
ハイブリッドティ(四季咲き大輪)Hybrid tea
四季咲き大輪系で、キングサイズのバラです。
一輪一輪の花の形、美しさを楽しむことができます。
豪華な大輪、目の覚めるような色合い、唯美で抜きんでた容姿、
ほとんどが四季咲き性で、春から秋まで花を楽しめるのが特徴です。
そして、秋バラを楽しめるのもハイブリッドティの魅力でもあります。
この系統は四季咲き性の強いティ系のバラを母に、樹勢の強いハイブリッドパーペチュアル系のバラを父として生まれました。直立性で上に伸びる力が強いので、放っておくと見上げるような位置に花が咲いてしますから、冬には強めに剪定をすることをオススメします。
フロリバンダ(四季咲き中輪)Floribunda
四季咲き中輪系の房咲きのバラで、樹全体にたくさん咲く花を見て楽しめる品種です。
フロリバンダは、寒いところでも栽培できるように、デンマーク、北ドイツ、アメリカなど寒い国で多くの品種が生まれました。
丈夫なバラが多いのが特徴です。
中~弱めの剪定が基本ですが、数年に一度、冬に強めに切り戻すと、シュート(新しく伸びた太い枝)が出て株が若返ります。
つるバラ系(CL)Climbling rose
長い枝を持ったバラです。枝が長く伸びるので、フェンスやポールにからませたり、生垣にしたり、壁を這わせたりすることができます。
近年は、枝変わりによって大輪四季咲きのつるバラが増えてきました。
春には多数の花が一斉に咲きほこり、パパメイアンやピースなど、20世紀を代表するような大輪の名花が何十輪何百輪と一斉にあふれるように咲きこぼれる光景は、壮観で言葉を失うほどです。
ミニチュア系(MIni)Miniture Rose
小人国の意からフェアリーローズとも呼ばれています。
矮性で直径1寸に満たない可憐な花であるだけでなく、近代的な花の形をしています。
香りがあるものは少ないですが、鉢植えとして場所をとらないで鑑賞できるだけでなく、小さなロックガーデンのアクセント、室内用の鉢植え、箱庭つくりとしても面白く植えることができます。
ほとんどが、春から霜どきまで絶え間なく花が咲き続け、ほとんどの品種は完全に開花したときに花弁が全開します。
枝が密集しますので、常時株の内側の不用な枝の剪定を行ない、風通し、日当たりをよくしてください。
シュラブローズShurub Rose
Park Roseとも呼ばれ、木立性と、つるバラの中間に位置します。
大きくてんこもりとした株張りになるので、3本まとめて花壇や、オベリスクなど、大胆な効果を出す時におすすめです。
古い品種は春1回花を咲かせるだけですが、イングリッシュローズに代表される最近のシュラブは、返り咲き性が強くて、強い香りを持つ品種が多く、春から霜どきまで、ほとんど間断なく咲き続けます。
一輪一輪の完成度よりも、バラのある風景をたのしみたいという方にオススメです。
ポリアンサローズPolyantha Rose
日本の山野に自生する、ノイバラの系統を引いて、小花を連続的に房咲きにつけるものです。
江戸時代、シーボルトというオランダの植物学者が、ノイバラをポリアンタと名づけましたが、すでに、ロサムルティフローラという名前がついていたので、ノイバラを片親とする改良バラをポリアンサととして呼ばれるようになりました。
ランブラーRambler
ランブラーは、とりとめなくとにかく伸びる、むやみにひろがる、あてもなく気ままにといった意味があります。
その名の通り、あらゆる方向に枝を広げるので背の高い目隠しとしてよく使われます。
つるバラよりもよく伸びて、1シーズンで6メートル伸びることも珍しくありません。
ノイバラなどを交配の親にしているので極めて強健で、花つきのよい品種が多いです。
アメリカでは、19世紀から20世紀はじめにかけて、よく庭に植えられておりました。